■今、そこに居る大物
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※そっと近づき岩と岩の間から顔を覗かせ、堰堤下の落込みを見る。居た…白い水底に黒々としたヤツのシルエットが揺れている。すでにティペットは新しい6X、4フィートに交換済み。フライはTP77フック#14に巻いた繊細なCDCダン。一瞬、もっとバルキーで水面下からも確認し易い、例えばエルクヘアーカディスなどに替えた方が…と逡巡が過ぎる。パラシュートでも、また同じCDCダンでも大きなフックに巻いたものに替えた方が…。迷いだすとキリがなくなるのがフライ・フィッシング。ティペットの先に結ばれている実績充分のパターンに新しく入手したマテリアルを気合を込めて巻いたフライを眺め、心を決める。フォルス・キャスト1回でシュート!ヤツの上流1メートルにふわりと着水したフライのCDCウィングが逆光で見辛いことに気付くが、この際、老眼も近眼も乱視も無視することにする。大事なのはヤツの動きだ。フライはヤツの黒い輪郭の少し右側をゆっくりとした流れに乗ってナチュラル・ドリフトしてくる。黒い輪郭に差し掛かったとき、……それが動いた。

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■今シーズンラスト釣行でのひとコマでした。2週間程前に友人が釣った尺上アマゴらしき影は動いただけで、フライに出たのは7寸半程の黄金色に輝くこのキレイなイワナ。お騒がせしました(笑)。m(__)m

e0057274_22311100.jpgその時にティペットに結ばれていたのは、こちらのフライ。まぁ何の変哲もないCDCダンなんですが、アブダメンに巻いてあるのは“Macaw”、コンゴウインコの羽根(クイル)です。
尺上アマゴの大きな影が動いたと思ったら小振りのイワナが先に出てしまい、結局すっぽ抜け(^^ゞ。その後、エルクヘアーカディス(#14)に変更し、(尺には遠く及ばない)イワナのフッキングに成功しました
(^^ゞ。というわけで、冒頭の(峪の堰堤下)ポイントでは空振りしてしまったCDCダンですが、石徹白C&R区間に戻ってから大活躍することになります。

e0057274_22404495.jpg■ちなみに“Macaw”の羽根は“コンドル・クイル”のように使えそうですが、裏表で色が違っており、コンドルよりずっと鮮やかな色が特徴のようです。比較的小型メイフライのアブダメンには最適ではないでしょうか。ラスト釣行の前日某タックルショップに入荷したばかりの“Macaw”を見つけて購入。早速“勝負フライ”として、9月の石徹白で効果的なサイズ(#18~#22相当)に巻いての出発となった次第です。峪での結果は芳しくありませんでしたが、イエローの下地に、怪しいブルーのリブが浮き出てくる“Macaw(マコー)”で巻かれたアブダメンはたった一度のトライアルで結論を出せるものではありません(違う色:赤もありました)。イエローにブルーのリビング、まるでスウェーデン国旗のような色彩に敬意を表し、峪から帰った後攻めた石徹白C&R区間で出来る限り使い続けました。もちろん、最優先されるべきはオサカナの嗜好、反応であり、私の好み、都合など入り込む余地はないのですが(笑)。

■この日、あるメイクドラマ・フライフィッシャーが(私がフライフィッシングを再開してから初めてこの目で見ることができた)見事な32cmのイワナを釣上げ、放心状態になってしまいましたが、ラスト釣行だけに私も放心状態にならなくては(笑)とイブニングの饗宴を待ちます。
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▲イブニングのプロローグ、水面を観察する私と、ちょっとだけキャストしたりしちゃったRollyさん(笑)。撮影はメイクドラマ・フライフィッシャー(感謝です!)。

■当初は水面直下のイマージャーを捕食しているようなライズが徐々に水面でのスプラッシュに変り、明らかにダンを捕食している段階になったのは真っ暗になる15分程前。同じくTP77#14に巻いたCDCダンを流しましたが、視認性を確保するためにウィングはホワイトのCDCが使ってあるものに変更。その15分間で良形(とはいえ尺に及ばない)アマゴとイワナを5尾釣上げ、(放心状態になることなく)今シーズンは終わりました。

※9月に入ってからの石徹白では、メイフライのハッチ状況が場所により若干違うようで(当り前か(笑))、峪に入れば、そこで有効なフライを探し、C&R区間では峪で効かなかったフライが大活躍してくれる…など、フライフィッシャーを悩ませる状況が続きました。が、フライ選択も、キャストも、ドリフトも全てが満たされた時には直ぐにキレイな渓魚とのファイトとして答を返してくれる極めて真っ当な流れでもありました。私はその“真っ当さ”に大いなる魅力を感じて今シーズン通い詰めましたが、そのお陰で少しはフライフィッシングのことが理解できてきたような気がしています。いつか振り返ったときに、2006年のシーズンは忘れられないものとなることを確信し、メイクドラマ・フライフィッシャーの運転する車に乗りこみ石徹白を後にしました。

****Farewell my lovelies. I'll be back soon.

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石徹白に再会


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by godzilla2004 | 2006-10-03 23:24 | ■フライフィッシング
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣
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