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▲ウィング・フォーミング
▲ウィング・フォーミング_e0057274_1817589.jpg
※サイドワインダー(タイプ)ノーハックル・ダンですが、ウィング素材に【ウォーターレジスタントシート】を使いました。更に同じメーカーから発売されているシンセティック・マテリアルの【エアベール・ウェブ】でボディが巻いてありますので、現場でフロータント処理をする必要は(殆ど)なく、フライボックスから取り出し、キャストするだけ。抜群の浮力が長時間持続します。エアベール・ウェブをボディ(アブダメン)にするには、3ミリ程度の幅で短冊状に切り取り、指にドライシェイクを塗して紙縒り状にしてシャンクに取り付け、ハックルプライヤー等で端を掴んで巻いていきます。少し太めのボディになりますが、ボディだけで長時間浮いているだけの浮力が得られますので、お試しください。カラーも10色発売されていますので、お好みのボディが巻ける筈です。余談ですが、カディスピューパのマシュマロ・ボディにもエアベール・ウェブを(カラー番号#10“インセクト・グリーンと勝手に命名した色”を中心に)使っております。

☆フック:TMC103BL(#15)
☆スレッド:TMCスレッド16/0[ホワイト]
☆テール:コック・デ・レオン*
☆ボディ:エアベール・ウェブ
☆リビング:シルバーワイヤー(XX-FINE)
☆ウィング:ウォーターレジスタントシート

*テール素材をTMCバーサテール等にすれば、全部シンセティックで巻けます(笑)。

▲ウィング・フォーミング_e0057274_18263464.jpg
▲ウォーターレジスタントシートはお好きな形状に切り取って使いますが、サイドワインダー・タイプにする場合は、一度でペアのウィングを作らず、ウィングの片方ずつを作ります。TMCスルーウィングバーナー(メイフライセットの適当なサイズ)にシートを挟み、ターボ・ライター(私はハイテンプ・ファインティップを使用)で余分を焼いて形状を整えます(↑写真参照)。私の場合、シートを折って、折り目をウィング前端にし、ティップ(ウィング先端)から後部の形状をバーナー(フォーマー)をガイドに形作りますから、ウィングは「袋状」になります。重ねず、1枚のシートをウィングにしてもヨロシイのですが、少々コシの強いウィングにしたいものですから、(サイドワインダー・タイプにする場合は)このようにして作っています。

▲ウィング・フォーミング_e0057274_1835149.jpg※こちらのウィング・フォーマー(サンライズ製)は、片側だけを作るタイプ。TMC、サンライズどちらでも良いのですが、ウィング端の形状が微妙に違っていますので、お好きな形状のフォーマー(バーナー)をお使いください。シンセティック素材にはTMC、ヘンハックルティップなどをウィング形状にする場合はサンライズの方が適しているような気がします。が、結局その時の気分で使い分けているようですし、焼き切るタイプだけではなく、ウィング形状に切り(抜き)取るウィングカッターも使っていますので、ますます収拾がつかなくなっております(笑)。


▲ウィング・フォーミング_e0057274_18452628.jpg▲1ペアのウィングを作ったら、後はダッククイルを用いたサイドワインダーのタイイングと同じ手順(メソッド)で左右のウィングを同時に取り付けます。ウィングを取り付けた後、こんな感じに巻けていれば(ウィングの余りが出ていれば)タイイング成功です。スレッドを切らないよう余分をカットして、ウィング前をダビング材・エアベール・ウェブなどで仕上げ、バイスからフライを取り外してウィング形状を整えれば出来上がり。ダッククイルをウイングにしたサイドワインダー・ノーハックル・ダンよりも簡単に形状が整えられますし、正統なるサイドワインダーを巻く練習にもなります。

▲ウィング・フォーミング_e0057274_18444126.jpg
▲ウィング下部のカーブを後部から見た画像。なかなかにそそる形状してますねぇ。ちなみにダッククイル・ウィングの場合、左ウィングにこんなカーブが出たら、最高のウィング形状を持つサイドワインダー・ノーハックルダンとなります。右ウィングは比較的簡単にできるのですが、左ウィング下部にこんな具合のカーブ(曲線)を出させるのはそこそこ熟練を要します(右利きタイヤーの場合です)。

▲ウィング・フォーミング_e0057274_18505538.jpg
※ダッククイル・ウィングのサイドワインダー・ノーハックル・ダン(左)と、ウォーターレジスタントシートをウィングにしたノーハックル・ダンの比較。双方のフライ共に稚拙なタイイング・スキルのことは横に置いても(笑)、ダック・クイルの方がシャープで気品があるようです。が、気楽にタイイングできて、現場での耐久性、保守性も良好なシンセティック・ウィングのノーハックル・ダンにも捨てがたい魅力はありますよねぇ(と、同意を強要してみます(笑))。
by godzilla2004 | 2007-01-25 19:08 | ▲フライタイイング | Comments(10)
Commented by CHEDS at 2007-01-25 23:29
こんばんは。
そそ、、これ、、知ってます。スルーウィングバーナー・・・買って持って行きました。ターボライターも買うように言われて、その時は何のために買うのかも解らなかったんですよ。だいたい、私、タバコを吸わないのでターボライターがどんなものかもわからず、ホームセンターで「ターボライター・・ください」って所から、未知の世界が広がってたんですけどね。
どんな風に使うもので、どのように羽になっていくか見せてもらって、おぉ・・・と感激してました。本当に、さぞ煩かったことと思います。出来上がりを見て、「こんなのに騙されるな、魚達よ」などと言っていたのですが、またそこで、「こんな・・・とか言うな!」とご指摘を受けました。私の釣り見学修行はまだまだ続きます。先が長いです。
Commented by mkt0605_jp at 2007-01-26 00:48
godzillaさん、こんばんわです♪
エアベールウェブの情報、ありがたいです!
以前からずっと、気になっていたマテリアルです。
ホントに浮力がいいのかなぁ、、、でも使い難そうだなぁ、、、なんて悩んでいつも買えずにいました(笑)
実際に使ってる方がいて、買ってみる勇気がわきました(爆)
Commented by dadlife at 2007-01-26 07:12 x
godzillaさん、おはようございます。(^^)
いやー、こんなマテリアルを何処から見つけてくるんでしょうか(笑)。何時もながらgodziさんのタイイングには驚かされます(笑)。
ウイングバーナー・・持ってないんですよねー。やろうかなーって思うんですけど・・「スタンダードもまともに巻けないのに」っていつもブレーキがかかります(自爆)。
あっ、ジャニ天でセミトラVフィルムを貰った栃木のkomさんって方が「凄い」って喜んでました。大芦(おおあし)川をホームにされてる方で、自分が魚の付き場とかを教わった方です。godziさんが考えたのに、何故か褒められて喜んでいる自分がおりました(爆)。
Commented by godzilla2004 at 2007-01-26 22:42
CHEDSさん、こんばんは。
スルーウィングバーナーとターボライターなどなどを購入して、お知り合い(NZ在住の方でしたよね…)に持って行かれたということですか。
余分を焼きとってウィングの形ができてくるのは面白いですよね。見学も楽しいとは思いますが、そろそろご自身でも始められてはいかがでしょうか。ご自分で巻いた毛鉤だと「なんとか騙されてください~」なんて思うようになりますよ(笑)。
Commented by godzilla2004 at 2007-01-26 22:47
mkt0605_jpさん、こんばんは。
エアベールウェブ、重宝してますよ。とは言えあくまでも当方の場合ですし、エアベールウェブ自体、ボディ専用のマテリアルではないと思いますので、余り信用しないでくださいね(笑)。
エアベールウェブ、購入するのに勇気・他からの情報…が必要なんですか?慎重な性格なんですね~(笑)。
Commented by godzilla2004 at 2007-01-26 22:54
dadlifeさん、こんばんは^^♪
ホント、どこから見つけてくるんでしょうね。気がついたら使ってました(ちょっと脚色してますが(笑))。
ウィングバーナー、お持ちでないなら、慌てて購入される必要はないかと思います。巻きたいフライが出来て、それに必要になってから考えていただければ宜しいのではないでしょうか(本当は消費を奨励したいんですけどね)。
栃木のKomさんですか。Vフィルムを評価頂き有難うございます!とオッサンが申しておったとお伝えください。Vフィルムに高評価を与えてくださる人は皆お友達です(笑)。
Commented by BILL at 2007-01-26 23:55 x
godzillaさん、こんばんは。
こちらが前回のコメントの仰っていたフライですね。エントリーして頂き、ありがとうございます。ウイング、ボディと二重に浮力のある素材で、釣り上がりにも耐えうるのでしょうか。ジュジュっとウイングを焼くのも面白そうですね。
自分はいまだにダッククイルで悶絶しながらタイイングを楽しんでおります(笑)。
Commented by godzilla2004 at 2007-01-27 00:33
BILLさん、こんばんはっ^^♪
そ~です、これが前回コメントしたシンセティックウィング・ノーハックルダンです(←偉そうなオッサンですね(笑))。ウォーターレジスタントシートでなくても、通風性のある素材なら使えると思いますヨ。浮力は申し分ないのですが、視認性が少々アレですから釣り上りだとどうでしょう…。なんてオッサンの都合はさて置き、視力抜群のBILLさんなら大丈夫でしょう。
ダッククイルで悶絶するのは楽しいでしょ(笑)。当方、(出来損ないばかりとは言え)ノーハックルダンを巻き過ぎてフライボックスがそればっかになってしまいました。冷静になってから、フライボックス開けたときは悶絶しましたねぇ~(笑)。
Commented by ねねこ at 2007-01-28 10:06 x
godzillaさん、こんにちは。二つのサイドワインダーを並べると、やはり天然?のダッククイルのほうがかっこいいですね。
でもgodzillaさんが以前のエントリーに書かれてたみたいに、「人にあげるなら(みせるなら)クイルで」、「自分で使うならシンセティックマテリアル」かな。だって耐久性の差が段違いですもんね。
Commented by godzilla2004 at 2007-01-28 13:08
ねねこさん、こんにちはっ^^。
並べちゃうとダメですね~。例の微妙な3次元的曲線も断然ダッククイルの方が良いです。でも(ダッククイルに比べて)浮力の強いウォーターレジスタントシートの方を使ってしまいますね(^^ゞ。まぁ適材適所で使い分ければ良いと思っています。
こんなエントリーしてますが、実はミッジばっかり巻いてまして…。疲れ果てました(笑)。
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