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▲ヘアウィング・カディス
▲ヘアウィング・カディス_e0057274_1101465.jpg
※典型的なヘアウィング・カディスだと思います。早春からシーズン終わりまで、どこの溪でも見かける(いろんなサイズの)カディスのイミテーションとして一番多く巻いているパターンです。

▲“ヘアウィング・カディス”
フック:がまかつS10-B(#14)
スレッド:GDEBUROD:10/0(ライト・オリーブグリーン)
アブダメン:グースバイオット(オリーブ)
ソラックス:ダビング(オリーブ)
ウィング:コースタル・ディアヘア(ナチュラル)
ハックル:グリズリー/ゴールデン・ブラウン
ハックル下部をユニヤーンでデバイドする、Vカットよりも吝嗇家向けメソッド採用(笑)。

またディアヘアをウィングに使っていますので、“ディアヘア・カディス”と呼んでも構わないような気がします。となると典型的“エルクヘア・カディス”のレシピそのままにウィングをディアヘアに代えたタイプと間違い易くて混乱しそう。まぁ、どうでも良いんですけどね(笑)。

▲ヘアウィング・カディス_e0057274_1195462.jpg▲ハックル下をグースバイオットでデバイドしたパターンも巻いてあります。バイオットでデバイドした場合、ユニヤーン(要するに毛糸ね(笑))で分ける場合よりハックルが水平に広がり、キャストし始めのフロータントが効いている状態でも水面にペタッと張り付く姿勢で浮いてくれます。それを狙ってハックル下をデバイドしているわけですが。ユニヤーン、バイオット共に一手間余分にかかりますので、ハックル下は必要に応じて「Vカット」すれば、意図した姿勢で浮いてくれる筈です。でも、セミトラVフィルムを適当(お好き)な幅にカットしてハックルをデバイドすることもお忘れなく。個人的には一番お勧めのハックルデバイド法となります(笑)。

▲ヘアウィング・カディス_e0057274_1265632.jpg▲こちらのフライは冒頭写真と同じく典型的ヘアウィング・カディスのスタイルですが、“エルクヘア・トルード”という名称になります。

フック:がまかつS10-B(#18)
スレッド:TMC16/0(タン)
アブダメン:ナイロンフロス(ダークイエロー)
ソラックス:ピーコック・ハール
ウィング:エルクヘア(ブリーチ)
ハックル:ミディアム・ダン
ハックルは現場でのVカット待ち(笑)。


ヘアウィング・カディスとトルード(パターン)の違いは、ハックル下にピーコックを巻くかどうかにかかっているようです。もちろん、ピーコックを巻くのがトルード・パターン。
▲ヘアウィング・カディス_e0057274_1394234.jpg
▲トルード・パターンで一番御馴染みなのは“ロイヤル・トルード”でしょう。余談ですが、ホワイトのカーフテールというのは撮影が難しいものです。加えてダークなコーチマン・ブラウンのハックルですからねぇ。苦労しましたが、苦労は実らなかったようです(笑)。ちなみに“ロイヤル・トルード”と“ライツ・ロイヤル”の違いはテール(ゴールデン・フェザントのティペット)の有無だけのようです(違ってますか?)。テールの有無で浮き姿勢に大きな違いが出ることはご承知の通りで、その違いでオサカナの反応が変ることも多いようです(そう考えて色んなパターンをむやみに巻いておる次第です(笑))。

※3月に入って多くの溪が解禁を向え、このところの陽気からすると春の訪れは早くなりそうです。そんな溪を釣りあがっていくときのパイロット・フライ(ロケーター・フライ)の一つとして、ヘアウィング・カディス(とEH・トルード)は外せません。それはカディスと言う(人間が付けた)名称はどうであれ、カディス(トビケラ)としてはもちろん、ストーンフライ(カワゲラ)としても、時にはメイフライ(カゲロウ)としても使える(オサカナを騙せる)シルエットを持つ“使い勝手の良い”フライだと(私は)思っているからです。視認性も投射性も浮力持続力も、(私にとっては余り重要ではありませんが)丈夫さも兼ね備えた典型的な“釣上り向きフライ”のシェイプ、即ち“ダウン・ウィング&フロント・ハックル”のパターン、気がつくと巻いてますね(笑)。
by godzilla2004 | 2007-03-02 23:52 | ▲フライタイイング | Comments(12)
Commented by dadlife at 2007-03-03 12:07
godzillaさん、こんにちわ。(^^)
やっぱハックルはVカットしたほうがいいんですねー。
ヘアの角度をちょっといじれば、見え方も変わるし、ある意味、万能なフライですよね(NEWと108のお陰で、ちょっとはキャパが増えたか・・笑)。
カーフテール・・・これで、ポストを巻いてみたくて、買ったはいいんですが、スレッドのシメ加減を間違えているのか抜けてくる(笑)ので、お蔵入りしてます(自爆)。
Commented by godzilla2004 at 2007-03-03 14:35
dadlifeさん、こんにちはっ^^!
この時間の返コメントは今日釣りに行っていないことを示してます(笑)。とまぁどうでも良い話はさておき、ハックルのVカット、必須という訳ではありませんが、私はカットしたり、エントリーした通りハックルの下に何かを取付けてデバイドするのが好きです。ハイフロートを意識する場合は別にして…ですが。
「フライフィッシング・マニュアルNEW」と「108シリーズ」には、お世話になっています。ホント、読んでなかったらここまでフライフィッシングを楽しめなかったんじゃないかと思いますね~。
今度は「フライタイイング・マニュアル」を是非!カーフテールの取付け方も詳細に書かれてます。それ以外にもタメになる内容盛り沢山ですって、名古屋方面で宣伝しまくってますよ(笑)。
Commented by ita-gon at 2007-03-03 21:40
godzillaさん、こんばんは~!
今日は出撃無しですか?珍しいですね~(笑)。
僕もカディスと名のついたメイフライパターンを愛用しています。
本流では#10のE.H.カディスのボディーハックル超短め&
ダウンウィング立て立てver.をメイフライパターンとして使ってます。
本当に使い勝手の良いフライですよね。
あと、最近のマイブームとしてハックルウィングダンにも
セミトラVフィルムをウィングケース&デバイド用として
愛用させてもらってます。
すご~く重宝しているマテリアルです!
Commented by kom2002 at 2007-03-03 22:12
こんばんは〜
自分も高く浮かせるフライ以外はハックルVカットしてます。このデバイドって方法は初めて知りました。参考にさせて頂きますね♪ 今日セミトラでボディを巻いたパラダン16#で楽しんできましたよ〜
Commented by CHEDS at 2007-03-04 09:50
私、昨日、、、、TIEMCOのカタログを貰ってまいりまして、アレコレ見ております。楽しいです。。。 ^^
#18 って本当に小さいですよね。この画面だと、 #4 くらいに見えてますものね。。。素晴らしいです。。。
Commented by godzilla2004 at 2007-03-04 16:13
ita-gonさん、こんにちはっ!!
本日は石徹白に出撃してきました。で、1時間ほど前に帰ってきましたが、石徹白でもカディスはミッジサイズのメイフライと共にたくさん目撃しました。
ディアヘア、エルクヘアのウィングは現場調整し易いところがイイですね。ある程度は浮き姿勢を制御できるのがナイスです。今日も多用してきました。結果は後程エントリーします。
ゼミトラVフィルムご愛用有難うございます。重宝していますか!そうでしょう、そうでしょう(笑)。沢山使ってくださいね~(打算が見え見えですか?(笑))。
Commented by godzilla2004 at 2007-03-04 16:21
kom2002さん、こんにちは^^!
ハックル下をデバイドするのは、せっかく巻いたハックルをVカットするのが勿体無いと思ってしまうケチな当方向けメソッドです(笑)。ハイフロートを狙うにはカットしないほうがヨロシイかと思いますが、どちらかと言うと水面にペタッと張り付くように浮くタイプの方がオサカナの出が良い…ような気がすることもありますね~。まぁどうだ!って程の数をボックスに並べて悦に入っているときが好きなので(笑)、いろいろ巻いちゃいます。
セミトラVフィルムで巻いたパラダンが効きましたか。各地でセミトラVフィルムで巻いたフライで良い結果が出た…なんてことをお聞きすると、本当に嬉しくなります。有難うございます!!
Commented by godzilla2004 at 2007-03-04 16:26
CHEDSさん、こんにちはっ^^!
TIEMCOのカタログを眺めていらっしゃる…なんて、そろそろフライフィッシャーとしてデビューされるのでしょうか?楽しみです。
TIEMCOのカタログはキレイな画像で数多くのアイテムが詳細に解説してあって、フライパターンなどは参考になります。沢山のマテリアルがあるのでビックリされたのではないでしょうか。
#18のフックだと小さいですよね。でも、それ位のサイズでないと出てくれないときがあるので、巻かざるを得ないんですヨ。今日の釣りもそうでした(^^ゞ。
Commented by at 2007-03-04 17:32 x
godzillaさん、こんにちは!
godzillaさん、カディスのパターンだけでも
イロイロ巻いてらっしゃいますね。流石です。
考えてみれば、僕はメイフライパターンは各種巻いてますが
カディスパターンはエルクヘアカディスだけ、
しかもハイフロートにしてるのでカディスとして機能しているのかも
怪しいもんです(笑)
今年はgodzillaさんのエントリーを参考にカディスをいろいろ
巻いて選択肢を増やしてみます♪

そうそう、今日年券買いがてら寒狭上流で少しだけ竿をだしましたが
ミッジ以外の主なハッチは片知で見た例のカディスでしたよ!
Commented by godzilla2004 at 2007-03-04 21:08
洋さん、こんばんはっ^^!
まぁカディスというより“ダウン・ウィング&フロント・ハックル”のパターンを沢山巻いているってことで、それが結果的に“カディス”に見える場合もあるだろうと考えている次第です。それが効く場合もあればNGのときもある…ということなんでしょうね。ドリフトとか他の要素も絡んできますし、ホント、毛鉤で釣ることは難しいものです。簡単に釣れちゃうこともありますけどね(笑)。選択肢を増やすことは大事ですが、「浮き方」の違いで手持ちのフライを分類することもどんな選択肢を増やすべきかの指針として役立つかもしれません。余り考え過ぎるとキリがなくなってしまいますけどね(^^ゞ。
寒狭上流でも例のカディスを見かけましたか。石徹白でも見かけました。石徹白で効いたフライは、フローティング・ニンフと例のフライで、どちらもフックサイズは#18でした。
Commented by tokyo_terry at 2007-03-04 22:00
godzillaさん、おばんで〜〜す!!
今日は石徹白詣でした?う、う、うらやますぅい〜!!
ボクもそろそろ・・・。その前に、随分と暖かくなってきましたよね。
やばい、ドライフライ全然巻いてな〜いッ!!
Commented by godzilla2004 at 2007-03-04 22:05
terryさん、おばんだす~~ぅ!!
石徹白詣でしてきましたよ~。現地でRollyさん、山猿さん、なかぢさん、yu-koさん、よねさんらと合流。私は半日滞在でしたが、石徹白らしいシビアで楽しい修行をしてきました(笑)。
今日は暖かいどころか、フリース着て釣りをしていたらしっかり汗かいちゃいました。水温なんてお昼ごろには8℃はあったと思いますヨ。サイズ小さめが効きましたが、ドライフライがないと困ると思いますんで頑張って巻いてください!でも、ヒマが無さそうですね~(^^ゞ。
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣

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