■奇妙な価値観
▼撮影は洋さん。「寒さ」を充分に感じさせてくれるナイスショット(笑)。
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※数日前までの春そのものの陽気がウソのように冷え込んだある日、taroさん洋さんと共に寒狭川上流の溪でフライフィッシングを楽しみました。

■taroさんとのランデブー地点へ洋さんと到着したのは午前8時少し前、外気温はマイナス1℃を指しており、真冬並の渋い釣りを覚悟しなくてはならないようです。寒狭川上流域はtaroさん、洋さんのホームリバー、稚魚放流だけ、もしくは放流が行われていないのどかな里川をテンポ良く釣り上がるのが、この溪での過ごし方。私もそんなのどかな溪で数とかサイズに拘らずキレイなアマゴが1尾でも釣れれば満足するタイプ(だと思っています(笑))なので、今回の釣行に参加。お二人と(騒がしく)連れ立ってフライフィッシングを楽しむことに。
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▲寒狭川上流を愛する気持ちは誰にも負けないtaroさんの投じたドライフライに寒狭のアマゴが応えてくれました(撮影は洋さん)。5寸ほどの艶っぽいという表現がぴたりと当てはまる、この溪で生まれ育ったアマゴを撮影しているtaroさん、終始ご満悦の様子。この1尾だけで数日前のツライ釣行から立ち直ることができたようです。一緒に釣りをするのなら、気の合ったヒトと釣らないとね、価値観が違うヒトと釣ると(釣果とは無関係に)フラストレーションが溜まるだけ…という場合もありますから。「この1尾が嬉しいんです!」と言い切ったtaroさん、私も洋さんも大きく相槌を打ちました(笑)。

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▲この日の釣りに限らず、同行メンバーで付かず離れず“一緒に”釣り上がるのが里川には似合います。狭いポイントは譲り合い、攻め方のアドバイスをしたり、されたり、魚影を見付けると皆立ち止まり、一人が攻めるのを他の二人はドキドキしながら見守ります。そんな釣りスタイルだと自分の釣り時間は溪に立っている時間の半分以下になりますが、そのスタイルがしっくりくるのも“価値観”を共有している証でしょう。

■この溪で一番の“大物ポイント”に到着すると、ライズが散見でき俄然ヒートアップします。私と洋さんが交代で投じたドライフライにアタックがありますが、フッキングしません。私、偉そうに“プチ・ライズのやっつけ方レッスン”よろしく、『あそこに投げて、こうドリフトしてきて、ここで出ますよ~』なんて解説付きでフライを流したら、その位置でパシャッときました。が、解説していたのが邪魔をして合せが遅れ(たのか)、フッキングできず、その場で赤面するばかり(笑)。余計なことするもんじゃありませんね(^^ゞ。その小規模なプール、少し離れた位置からドライフライを投じていてもフッキングしないことばかり、思い切ってプールに近付き、恐る恐る中を覗き込むと、水底にべったり定位した沢山の魚影(明らかにアマゴ)が確認できます。
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▲撮影はtaroさん。思い通りにキレイなアマゴを釣上げたtaroさん、その後はガイド役に徹してくださいました。感謝です。

■こりゃあ沈めるしかないでしょうということで、乙姫外伝(#14)にフライを変更。数回流しますが、定位している水深まで沈みきる前に流れきってしまいます。そこで6号のショットを取り付け再挑戦。今度は丁度の水深まで沈んでくれます。狙っていた魚影に反応があり、水中を注視する集中力が高まると小振りのアマゴばかりの魚影の横に良形アマゴを発見。ロッドを操作してフライをそちらに誘導し、狙い通り良形アマゴの頭上をフライが通過しそうになったとき、そのアマゴが上方向に向きを変えたと思った途端、口が開きました。下に向き直るのを確認してロッドを軽く立てたつもりが少しオーバーアクションになったのか、しっかり合せ切れ(アワワ)。ひときわ大きな悲鳴が里川に鳴響きました。ヒラを打つその姿を下から見ていたtaroさんによると、25cmはあるナイスバディのアマゴだったそうです(^^ゞ。後で確認してみると7Xティペットの途中で切れていました…。どこかでティペットに傷が付いていたのにも関らず、確認を怠り、そのまま釣っていた私の凡ミス。結局、そのプールでは、フライを乙姫外伝から、より沈下速度の速いBHピューペィのバリエーションで、ボディを「ウィリー」というサビキ釣り仕掛け用のヤーン?で巻き、カッパーワイヤでリビングした通称「ケイムラくん(#16)」で、5寸足らずのアマゴを釣上げただけでランチタイムとなりました。そして雪の舞う中でのランチの間、私の「いやぁ小さなアマゴ狙って流していたらでっかいの見付けちゃって、食わないと思ってたら食っちゃうし…、それでビックリして…」なんて言い訳が繰り返されたことは言うまでもありません(笑)。

▼溪から上り車に戻る途中、梅の花を撮影中の洋さん。ナイスな構図でしょ(と自画自賛)。
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■この日の「釣果」はそれだけ。taroさん曰く、「寒狭川上流の良いところは、なんと言っても『のどか』なところです。暖かい日差しの中で、ドライを流して里川を釣り上がる…。数やサイズにコダワらず、のんびりと川で過ごす1日…。」というわけに行かなかったのは、寒かった天候だけ。私の場合は沈めてしまいましたが(笑)、人智でコントロールできない天候以外は、taroさん、洋さんの好きな寒狭川上流での「釣り上がり」をしっかり満喫できた一日となったことに間違いありません。フライフィッシャーそれぞれが多様な価値をこの釣りに見出して楽しんでいるわけですが、狭い溪を三人一緒に歩くことは「釣果」至上主義者の価値観からすれば、意味のない釣りスタイルとなることでしょう。「数釣り命」なら世間を狭くすること(そして同行者からのヒンシュク)も厭わずポイント独り占めしないとできませんからね(笑)。サイズ至上であれば、8寸以上が通い詰めても年に数尾…なんて溪(=寒狭川上流域)に価値は見出せないわけですし。でも、暖かくなって再びこの溪を訪れたときも、行列を作ってでも同行者と一緒に釣り上がっていきたいと思います。もちろん、戦略と静かな闘志を胸に秘め、年券も購入、且つ「合せ切れ」しない注意深さも身につけて、ね(笑)。

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※こんな価値観を持った三人で日常を離れフライフィッシングを楽しみましたが、釣果至上主義のヒトからすれば、なんとも「奇妙な価値観」…ということになるんでしょうね(笑)。
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by godzilla2004 | 2007-03-10 12:30 | ■フライフィッシング
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