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▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順
▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21141530.jpg
▲アント(パラシュート・タイプ)
フック:バリバス 2200(#12)
スレッド:TMC 8/0(オレンジ) 全体の下巻き
スレッド:TMC16/0(ブラック) ガスター部仕上げ
リブ:XX-Fineワイヤー(シルバー)
ボディ(ガスター):スレッドでシェイプを作り、リビング
ハックルポスト:ADW(スタンダード:蛍光オレンジを1/4束)
ハックル:コック(グリズリー)

※お盆休み真っ只中で、涼しい渓流(源流)にお出掛けの方も多いことでしょう。今のところ、釣りに出かける予定のない方、この休みでフライをロストしてしまった方で、アントを巻いてみたいとお思いの向き(があれば…)に私的アント・パラシュートのタイイング手順をエントリー。タイヤーの数だけタイイング手順(マテリアル)は存在すると思いますが、私は以下の巻き方でアント(パラシュート)を巻いております。ご参考にしていただければ宜しいのですが…。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21453313.jpg
▲使用するスレッドは2種類で、16/0[ブラック]と、8/0[オレンジ]。リビングとしてXX-Fineワイヤー[シルバー]を使います。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_2114301.jpg(1)フックをバイスに固定します。鉤先に触れるだけで繊維がバラけてしまうスレッド(16/0)を使いますので、鉤先を隠して固定します(あくまでも私の場合)。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21145380.jpg(2)スレッド(ユニスレッド:8/0)をこの位置から巻き始めます。この場合、スレッド色はオレンジですが、アントの細い部分となりますので、そこに使用したい色で巻きます。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_2115986.jpg(3)フックベンド下部まで巻き、ワイヤー[XX-Fine:シルバー]を固定します。そのままアントのお腹(ガスター)の膨らみをスレッドで形作ります。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21152521.jpg(4)スレッドをアイまで巻き戻して、一旦ウィップフィニッシュ。できるだけ、密に且つ重ならないようなスレッドワークが吉。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21154118.jpg(5)16/0のスレッド(ブラック)を写真の位置から巻き始めてガスターの膨らみ部を仕上げます。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_2116620.jpg(6)ガスター部を滑らかにしたいので、16/0…なんて細いスレッドを使用します。ガスター部と細くなっている部分の色を変えたい場合に役立つメソッド…ではないかと(^^ゞ。
仕上げが終ったら写真の位置でウィップフィニッシュ。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21162729.jpg(7)ワイヤーでリビング、アイまで巻いたらハーフヒッチして固定します(必要以上の力をかけるとワイヤーが切れますのでご注意ください)。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21164147.jpg(8)ヘッドセメントか透明マニキュアを塗布します。まず全体を1回塗り。最低でも30分は置いてから2回目、更に30分以上置いて3回目を塗ります。2回目以降はガスター部だけに塗布。
以前は、2回のコーティングで済ませておりましたが、エド・ゴリ松さんのコメントに刺激され、3回目のコーティングを行うようになりました。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_211705.jpg
▲こんな感じに並べて暫く時間を置きます。季節にもよりますが、私の場合は2時間以上放置し、その時間は他のフライを巻いております。瞬間接着剤でコーティングすれば、放置時間はもっと短縮できる筈です。ただし、コーティングによるガスター部の艶という面では、ヘッドセメントが一番だと思います。


▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21175279.jpg(9)乾燥・固着が完了したら、再びバイスに固定。スレッド(16/0)をアイ付近から巻きます。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21182048.jpg(10)ポスト用のADW(1/4束)を適当な長さに切り、その中央をフックシャンク下からシャンクに当てて上に折り曲げ、そのままスレッドで固定。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_2123776.jpg(11)スレッドでハックルの巻き代を巻きますが、アイからの距離とハックルの巻き代はほぼ等しい長さにします。ガスター部が水面下にぶら下がった姿勢になり易くなるバランスだと思っています。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21185321.jpg(12)ハックルの下準備ですが、ハックル裏面(光沢のない方)を手前にした場合、左側のファイバーだけ3~5本、右側よりも少なくカットしておきます(写真参照)。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21191675.jpg(13)ポストにハックル裏面を手前に向けて固定。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21194080.jpg(14)ハックルを上から下方向に7、8回巻き、スレッドでハックルの上下を巻き止め、必ずシザースを用いて余りをカットします。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21195472.jpg(15)ポストの位置がアイに近いのでハーフヒッチで固定しても充分な強度は保てます。ただし、いつもとはハーフヒッチャーにスレッドを巻き止める方向(回転方向)が違ってきますので、ご注意ください。まぁいつも通りの方向でも構いませんが…、ハーフヒッチの場合は3回以上繰り返してください。

▲アント・パラシュートタイプ/私的タイイング手順_e0057274_21201420.jpg(☆)以上の手順で巻かれたアント(パラシュート)です。私の場合は、6月の最盛期から外さずに使っておりますので、1シーズンに最低2回は「アントの日」を設け、アントばかりのタイイング・デーとしております。まぁコーティングして乾かす手順があり、そのタメなのか、ちょっと作り過ぎてしまうキライはありますね(笑)。
by godzilla2004 | 2007-08-14 21:23 | ▲フライタイイング | Comments(10)
Commented by dadlife at 2007-08-14 22:16
godzillaさん、こんばんわ。(^^)
お盆も仕事のdadです(お陰で渋滞・混雑には遭わずに済みますけど・笑)。
アント・・コレ、お尻の所ガスターって言うんですかー(メモメモ)。
幾分godziさんのアントに似ている物を投げ、直ぐに沈んでしまった自分の毛鉤はヘッドセメントをこれでもかーって具合にコーティングした事が原因でした(自爆)。
沈んでもいいんだよ・・と言われますが、沈んだら自分のキャパでは見えないので釣る事が出来ませんです(笑)。
Commented by gonza_66 at 2007-08-14 22:32
godzillaさん、こんばんわ!
毎日暑い日が続きますねぇ〜
あちこちブログ渡り歩いてアントの情報仕入れております。
godzillaさんのアントも φ(.. ) メモメモです。
Commented by godzilla2004 at 2007-08-14 23:23
dadlifeさん、こんばんはっ^^!
当方は一応休み…みたいなんですが、土曜の釣り&BBQへの人出で、釣行気分が少々萎えちゃいまして、タイイングと読書、ネット配信映画鑑賞(エッチ系にあらず(笑))の日々を送っております。
スレッドだけでガスターを含めたボディを巻くアント、薄いコーティングを3回繰り返して、やり過ぎないようにすれば、水切れも良いし、使いやすいと思いますヨ。次回の釣行に備えて巻いてみてくださいね~。
Commented by godzilla2004 at 2007-08-14 23:26
gonza_66さん、こんばんはっ!!
毎日、暑いですねぇ…。なので、昼夜逆転の毎日を過ごしております(笑)。
アント情報の仕入れ中ですか!当エントリーは、内容はともかく、画像の多さでは自信がありますよ(笑)。まぁ画像だけで充分にご理解いただけると思いますので、メモせず、ちょっと眺めてから、そのままタイイングテーブルに陣取りましょう!(笑)。
Commented by 江戸のゴリ松 at 2007-08-15 00:13 x
godzillaさん みゃあ~どぉdeゴリ!

アント・アント・アント・・・アント祭りですね!プッ
この時期は何は無くともアントが有れば!なんて感じですからね!
最近は#10のアントを巻いたりすると・・・
「変わったわ!」「具合でも悪いの?」と言われます。
タイヤーの視点がどこに有るのかが楽しみで、
昔からgodzillaさんのタイイングのスレはファイルしてましたから・・・
私の視点は、gonzaさんの所にかいちゃいましたけど・・・
↑自分の所に書き忘れたから・・・

9月に会う時は、未公開フライをこっそり教えて下さいね!
Commented by godzilla2004 at 2007-08-15 01:17
エド・ゴリ松さん、こんばんは&みゃーどでゴジります!!
アント祭り、「赤と黒」バージョンです(意味不明)!頼り過ぎって声がどこからか聞こえてくるようではありますが(笑)、この時期多用してしまいます。
私の場合、#22のアントなど使おうものなら、「何見栄張ってるのぉ~」なんて言われてしまうことでしょう(^^ゞ。gonzaさんちで「バーティカル・アント」に対するゴリさんのコメント(ウンチク)拝見しましたが、納得!でした。タイヤーが凝らす工夫の数々、闇雲に数だけ巻いている当方との違いに唖然です(マジ)。
未公開フライ…相当にハズカシイですよ(笑)。こっそり巻いてある「そんなバナナ・ダン」だけはお見せしますね(^^ゞ。
Commented by kom2002 at 2007-08-15 07:12
おはようございます♪
先日からアントをコツコツ巻いていたので絶妙なタイミングでこのエントリーは参考になります♪ TAMIYAのプラカラーを使ったハードシェルアントから始まり、フォームを使ったアント、そして去年がクールガンを使ったアントとマイブームが変わって、今年はシンプルにスレッドとマニュキュアを使ったアントに落ち着いています。自分がgodzilla2004さんと徹底的に違う所が、丁寧に巻くって所ですかね(爆 マニュキュアは乾く前に巻き出してしまうので輝きがイマイチですし、スレッドがガサツでボコボコしてます。やっぱ待つって事が苦手な性格が出てしまってますね(爆
godzilla2004さんを見習って丁寧に作りたいと思います!!(^^)V
Commented by godzilla2004 at 2007-08-15 18:52
kom2002さん、こんにちはっ!!
どなたも沢山の種類のアントを巻かれているんですね。今回はオーソドックスなアント(パラシュート)をエントリーしましたが、コーティングを乾かす時間をどうするかが問題(^^ゞ。コーティング工程でその日は終わりにして、翌日仕上げるようにすれば問題ありませんが、なかなか難しいですよねぇ。なので、一度セミトラVフィルムをお試してください(笑)。黒スレッドの代りにセミトラVフィルムを使えば待ち時間ゼロで艶っぽいアントが…です!
Commented by troutwalker at 2007-08-15 21:48
godzillaさん、こんばんわ。
お初です。

いつも拝見させて頂き、タイイングの参考にさせて頂いております。
ずっとセミトラVフィルムって何かと思っていたんですが、このブログをひたすら遡らせて頂きようやく理解致しました。
で、さっそく手に入れようと探して周ったんですが見つかりません。

いろいろとフライショップで探して回ったんですがなかなか見つからず、ネットでようやく黄昏店長さんを発見致しました。
可能性を秘めたマテリアルだと思いますので、どんどん新しいパターンを
発信して下さい!
私はまだまだオリジナルは程遠いので、暫し模倣に徹しさせていただきます・・・

どうぞこれからも宜しくお願いします!
Commented by godzilla2004 at 2007-08-15 23:51
troutwalkerさん、こんばんは!はじめましてでございます。
拙ブログをご覧いただいているとのこと、有難うございます。文字通り拙いブログで恐縮ですが、何かしらご参考になることがあるようでしたら、どんどんご利用なさってください。
セミトラVフィルム、最初っから宣伝も何もしていませんし、ご存じない方の方が多いとは思います(^^ゞ。黄昏店には在庫があると思いますので、是非そちらにお問合せください。
最近は、余りセミトラVフィルム関連のエントリーをしておりませんでしたが、近々(といってもホンの少しですが)掲載する予定をしております。またご覧になってくださいね。
こちらこそ、今後共よろしくお願いします。
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣

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