■“カン”は完全の“カン”【P is for Perfect】
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▲ベタな写真[パート2]を狙っての撮影でしょうか?…MDさん(笑)。失礼しました~。
m(__)m

■岐阜県は飛騨と木曾の中間アタリに位置する里川にMM/MDご夫妻と出掛けてきました。キレイな青空が広がったこの日、グングンと気温は上がり、半袖シャツに薄手のウィンド・ブレーカーを羽織り、(チェストハイ)ウェーダー姿で溪を歩くと汗ばむほどの陽気。午前9時半頃に入溪したときの水温は8℃程度。川辺を飛び交う水生昆虫の姿は少なかったものの、昨年同時期よりも暖かく快適となったことで、釣り人側の活性は…釣りに、水生昆虫の撮影に、釣りを終えてから立ち寄った中津川の和菓子屋さんで買った“栗きんつば”をかじりながらの四方山話に、帰名して入ったファミリーレストランでの会話に…上昇限界点で留まり続けた“完全なる休日”になりました。

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▲この時期の(私的)定番フライ、TMC902BL[#16]フックに巻いたマーチブラウン・パラシュート…当然捏造パターンでしてハックル下をダビングスレッドで巻きハックルを少し持ち上げています…と(シロハラ)コカゲロウ(♀の亜成虫[ダン])…そんな呼び名が必要か否かは別にして所謂ベイティス(Baetis)…の2ショット。釣り始めからティペットに結び、それまでに数尾のアマゴに(ネットインできたか否かは別として)遊んでいただいたフライだけに少々くたびれておりますが、ボディ・カラーはともかくサイズとシルエットだけはまぁまぁのマッチングだったかと思います。

※余談ですが、移動などのタメにラインをリールに巻き込み一時的に収納する場合、グリップのリールシート側、写真の位置にフライを刺します。なので、コルク(のエッジ部)に随分と傷がついたり一部欠損しまっていることが写真で確認できます。ロッドメーカーさん、すみません。

■午前11時前後から沢山の水生昆虫の飛翔を見かけるようになり、溪魚の活性も上がってくる筈でしたが、増水の影響からか水温の上昇を感じることもなく、これはと思ったポイントにフライを流しても幾度となくアタックがある…なんてことにはなりません。極端な話、勝負はファースト・キャスト&ドリフトで決まるって場面が多く(そればかりだったような…(笑))、稀にライズを見つけてキャストしても、見向きもしてくれないこともあれば、稀にフライに出てくれたとしてもフッキングしないことの繰り返し。

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▲MM/MDご夫妻と交代で釣り上がり、当方が先行させてもらいたどり着いた比較的水深があって緩やかな流れの小プール。その一つ上流の同規模のプールにライズを見つけましたが、目前のプールにキャストしないわけにはいきません。ココロは一つ上のプールに残したまま、手前の流れの落ち込み際に“(ループウィング)カディス・アダルト”(フックサイズ#20)をキャスト、次の落ち込みの肩までの中間地点くらいまでドリフトさせるとピッシャっと水面が弾けます。が、フッキングならず…。一呼吸おこうと、フライを乾かし、CDCだけにフロータントを(刷毛で)塗りこみ、ティペット(6.5X)をチェックして再度キャスト。2度目のドリフトでようやくフッキングに成功した小振り(6寸強)ながら抜群のコンディションを証明するファイトでロッドを曲げ続けてくれた体高のあるアマゴ。数十メートル離れた下流で釣っていたMDさんを呼び、撮影していただきました(デジカメのバッテリーを充電したまま本体ごと忘れてきたモノで…MDさんすみませんでした)。

e0057274_1232337.jpg※その時のフライ(同型)はこちら。

▲“(ループウィング)カディス・アダルト”
フック:がまかつ B11-B(#20)
スレッド:TMC 16/0(ホワイト)
アブダメン:セミトラVフィルム
ソラックス(ウィングデバイド用):スーパーファイン・ダビング(BWO)
アンダーウィング:コック・デ・レオン
(ヘンサドル/ブラウン・スペックルド)
ループウィング:CDC(クリーム)
ソラックス:フックサイズによってスレッドのみ(#18以下)、もしくはスーパーファイン・ダビング(BWO)

■上記の理由(=デジカメを忘れたこと)により撮影はできませんでしたが、ヤマトビケラもしくはシマトビケラらしきカディスを沢山見かけたため(写真の)アマゴを釣り上げる暫く前から、“カディス・アダルト”パターンに切り替えていました。(自己評価では)まだまだ不完全なフライですが、サイズ(体長6~7mm全長9~10mm:現物測定…目測ですが(笑))だけは正確に合っていましたので、マーチブラウン・パラシュート(捏造パターン)に比べ、ここぞという場面では溪魚から高反応を得ることができたのかもしれません。



※さて、この日のこの溪では、数種類のメイフライとカディスを見かけました。もちろんユスリカ、ブユの類も。メイフライでは、(シロハラ)コカゲロウ、マエグロヒメフタオカゲロウ、そして相当数が岸辺で群飛していたトゲトビイロカゲロウ(と思しきカゲロウ…下写真)。

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▲写真のメイフライ、テールが2本になっていますが、実物は3本でした。どこかの段階で1本欠損してしまったようです(^^ゞ。♂のスピナー(成虫)であることは間違いないと思いますが、“トゲトビイロカゲロウ”だと断定できるわけではありません。またこのメイフライが“フライフィッシング”を楽しむタメに絶対必要な種であるかとなると疑問も残ります。ただ、ハッキリした体色の濃淡を見ると“セミトラVフィルム”で再現できないかと思うだけ(笑)。体長9~10mm(フックサイズにして14~12番)のメイフライ・パターン、それも細く繊細に表現したいとなるとエクステンデッド・ボディで…なんて思わざるを得ません(当然ごく少数の…当方のごとくタイイング大好き!の酔狂なヒト限定でしょうが)。

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▲このフライを巻いたのはMDさん。暫く前から“セミトラVフィルム”を使用したタイイングに凝っておられ、当然の帰結(?)としてエクステンデッド・ボディを持つフライにも挑戦されているとのこと。逆立ちしても当方には巻けない、美麗なエクステンデッド・ボディを一度ならず二度までもエントリーしなければならないことで、オッサンの心中、若干忸怩たるモノがあることはあるのですが(笑)、この完成度で巻いていただくと、それはそれで開発者(なんて大仰なモノじゃありませんが)冥利に尽きると思う気持ちの方が強く、再度ヒト様の褌(ココをご覧くださっている女性の方々へ…スミマセン)で相撲をとらせていただきました(MDさん感謝です)。

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▲春の日差しの中、国道が直ぐ横を走る里川で釣りを楽しむMDさん。タイイング同様、遡行からポイントの攻め方まで、丁寧な仕事っぷり…釣りはまぁ“アソビ”なんですが手を抜かないという意味…が印象的なナイスガイ。昨年からご夫婦で石徹白C&R区間に通われており、オッサン達の水生昆虫生態調査初日に石徹白C&R区間で奥様(MMさん)と期せずして初対面を果たしております。以後、オッサンの血中糖度を押し上げる美味しすぎる“手作りケーキ”、先日は豪華絢爛“(広島より直送)牡蠣鍋”など、お世話になりっぱなしの日々が続いております(MM/MDさん感謝でございます010.gif)。

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▲タイイング&撮影はMDさん(下写真も同様)。セミトラVフィルムの特性を上手に活かした仕上がりになっているのがニクい(恐らく)フローティング・ニンフ【オナシカワゲラ・バージョン】。“良し悪し”という意味ではなく、当方の巻くフライとはシルエットを始めとした全体から受ける印象が随分違っていますが、タイヤーの個性がかもし出されているという意味で興味深いものがあります。

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▲V字型に開いたCDCウィングの処理もキレイなCDCダン。“完全無欠のフライ”である…とまでは言いませんが、それに限りなく近接した仕上がりとなっています。丁寧なスレッドワークがMDさんの釣りスタイルをも髣髴とさせてくれますが、“完全”を希求する姿勢すら感じることができる…と言うと持ち上げすぎでしょうか?

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※“魚”に完全の“完”で“鯇”…“鯇”は“カン”もしくは“あめのうお”と読み、“あめのうお”は言うまでもなく“あまご”の別名です。写真(上)のアマゴは07年シーズンの石徹白C&R区間でMDさんが釣ったモノ(撮影もMDさん)。このアマゴを見ているとまさに“完全なる魚”だと実感します(個人的意見な意見であることをご承知おきください)。

■“完全なるフライ”を巻く“完全なるフライ・タイヤー”にも、“完全なる魚”を思い通りに釣り上げる“完全なるフライフィッシャー”になることができるわけではありませんが、少しでも完全に近付こうと思う気持ちだけは忘れずに未熟な自分自身に鞭打ちながら、これからも気の合ったヒト達と“完全なる休日”を共有する毛鉤釣りの修行は続きます。“完全なるフライ・タイヤー&フィッシャー”になる…なんて絶対に無理なので、楽な気持ちで“修行ごっこ”を続けていくことができますしね(笑)。
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by godzilla2004 | 2008-03-23 01:08 | ■フライフィッシング
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣
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