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■最後の咆哮--[LAST MESSAGE]--
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■写真は“Fokker F27 Friendship”──格別意味はありません。たまにはこんなレトロな旅客機にでも乗って、地上の景色を眺めながらのフライトしてみたいな~なんて思ったものですから。


■さて、長きに渡って放置しておりました拙ブログですが、未だに毎日数百のアクセスを頂戴しており、感謝の念に耐えません。特に渓流釣りシーズンが始まる前後から禁漁までの期間はアクセスが増加、拙い投稿内容にも関わらず、一定数の方々に継続してご覧頂いているとすれば、2006年~2008年の3年間(渓流釣りシーズンとしては3シーズン)、集中してブログを続けてきた甲斐があるというものです。拙ブログの記事が、ほんの少しでもフライフィッシングを嗜む方のお役にたっているとすれば、それに勝る幸せはございません。重ねて感謝いたす次第です。


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▲最近の捏造パターン──“ヘアウィング・ダン”と“スペント(ウィング)・カディス”をミクスチャーし、“ノーハックル・ダン”のライト・パターンをかもし出すよう捏造した“Skid Sub-Wing Dun”──本ブログにおける捏造フライ、最後のご紹介。


■ブログ主の体調、また諸般の事情から、2009年以降フライフィッシングに出かける回数は激減し、現在に至っておりますが、インドアで楽しむことができる“フライタイイング”については、相も変わらず勤しんでおり、未だ妄想テイスト溢れる毛鉤を捏造し続けています。が、実釣の伴わない捏造フライを掲載していくことは、“事実だけを投稿していく”つもりで始めた拙ブログの趣旨からは外れますので、今後、フライタイイング、フライフィッシング関連はもちろん、全ての新規投稿は行いません(今更な“お知らせ”で恐縮至極にございます(^^;)。それと共に、冒頭申し上げた通り、現在でも多くの方に拙ブログをご覧頂いている現状を踏まえ、過去ログを削除することはいたしません。ただし、フライフィッシング、フライタイイングに余り関係のない記事につきましては“非公開”とさせていただきます。また、過去記事──特に水生昆虫をイミテートしたフライタイイング関連──において、明らかに間違っている記述、誤解を招きやすい記述に関しては、見付け次第訂正していくつもりですが、なにぶん投稿回数が多いものですから、徐々に作業を進めてまいりますので、その旨ご理解ください。


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■渓魚に感謝する気持ちの感じられない写真がフライフィッシャーのブログから無くなることを願いつつ、長きに渡り、拙ブログを支えていただいた方々からの“Friendship”に感謝の気持ちをお伝えし、本ブログ最後の投稿とさせていだだきます。本当に有難うございました。

# by godzilla2004 | 2012-05-06 17:15 | ■フライフィッシング | Comments(2)
■Early Autumn/初秋
※ハードボイルドの“心”を新たな局面で感動的に謳い上げた傑作小説----ロバート・B・ パーカー (著)の「初秋」。とは、まったく関係なく、9月は「初秋」の石徹白に詣でてのフライフィッシングで終始することになりそうです。

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■いつものアングルから空を撮影すれば、雲の形は夏を色濃く主張していますが、吹く風の爽やかさには秋を感じます。

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■そして、峠道の際にはススキの穂が揺れており、「初秋」であることを思い起こさせてくれます。

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■峠川の川岸にもススキは絶賛群生中。気をつけないと、道に出るまでに無用の苦労を強いられることになります(経験者談*笑)----背丈より高く茂った夏草に阻まれなかなか脱出できない、なんてこともママあります----ので、気をつけましょう。

■Early Autumn/初秋_e0057274_18254086.jpg
■この日はMM/MD夫妻と石徹白で合流----といってもお互い石徹白到着はお昼を随分と過ぎた頃で実際にランデブーしたのは日が傾いた後^^;)----減水で期待薄な状況ではありましたが、日の高い頃はニンフィング、太陽が山陰に隠れた頃から適正なフライを選択すれば(サイズは別にして)ドライフライに対しても良好な反応を得ることができました。

■Early Autumn/初秋_e0057274_17405014.jpg■写真は、MMさんが釣ったグラマラスな石徹白アマゴ。イブニング・タイムには息をすると(所謂各種)フタバコ----フックサイズ#16〜#18、#24〜#26----が鼻、口の中に飛び込んでくる程の大量ハッチがあり、視認性を重視しつつもコンパクトに巻いたCDCダン系(#16)で良好な反応を得ることができ、個人的には満足できる釣行となりました。このところ、MM/MDさんとご一緒した石徹白(方面)からの帰りにはとある国道沿いの“王将(中華料理のチェーン店)”で遅めの夕食を食べ四方山話しに花を咲かせてのんびりするのがルーティンとなっており、この日も同様----でした。





※そして一週間後、再び石徹白を訪れることに。某北陸の渓から石徹白まで移動してきたYGさんご夫妻(ご新婚さま!)と、当方と同様名古屋をお昼近くなってから出て到着したばかりのMM/MDさんご夫妻とスキー場駐車場でランデブー(当方は単独行動でして----^^;)。イブニングを楽しむことが最大の目的でしたので、日が傾くまでは思い思いの場所(ポイント)で----シーズンも残り僅か故なのか、多くの先行者が叩いた後をチマチマと竿抜けポイントを模索しつつの釣り上がり----その時を待ちます。

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■その時(イブニングタイム)を丸顔フラットで過ごそうと参加メンバー全員で移動。遥々関西方面からお越しになったこのカタも加わっての大所帯となりました。

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■一週間前とは違ってフタバコ(系)の大量ハッチはなく、シビアなイブニングタイムではありましたが、そこは石徹白----MDさんからの叱責(彼は男らしくビッグフライ・ビッグフィッシュを信条としております故)を覚悟して----#16、#18の(ボディをセミトラVフィルムで巻いた)シンプルな“Xカディス(もどき)”を流せば、こんなアマゴもご挨拶してくれたりします。

残り少ないシーズンを惜しむように「初秋の石徹白」を満喫し、二組のご夫婦のお邪魔虫(自虐的に過ぎますか?笑)として、遅めの夕食を王将でとり、またしても四方山話に花を咲かせた楽しくも少々モノ悲しい一日は暮れていきました。




諸般の事情からエントリーが滞り、(心配していただいた?)各方面から直電、メール等で連絡をいただく程に間を空けてしまい恐縮至極にございます。特に今月に入ってから右手(右腕)に違和感を感じるようになり、仕事とフライフィッシング以外(笑)では右手を休養させておりましたので(つまりマウス操作も控えていた----と)、このようにエントリーの間隔が空いてしまった次第です。休養が功を奏したのか、今は違和感も消えておりますので、今週末はシーズン最後の“石徹白詣で”も滞りなく行えそうな気配です。いろいろとご心配をおかけして恐縮ですが、10月からの“美濃フィッシングエリア詣で”と共にエントリーするつもりですので、これからもご訪問のホド、お待ちしております。
# by godzilla2004 | 2008-09-25 17:42 | ■フライフィッシング | Comments(4)
★Nostalgic Creek
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★その石段を上り切ると小さなお社がある。小学生の頃は石段の途中の木にとまった蝉を捕まえることに夢中になり──息を切らせることもなく──知らぬ間にそのお社まで辿り着いたものだったが、数十年後の私には相当ハードな上りとなった。お社を目指して一歩一歩踏みしめて行く石段の左側には小さな流れがあり、そこは中学生の頃に初めてアマゴなる渓魚を…短い渓流釣り用の竿で釣った流れでもあった。息を弾ませ、吹き出す汗を拭いながら小さな本殿に一礼し、上って来た方向から(お社を挟んだ)反対側に続く杣道を更に30分程歩くと、石段の始まる地点からは想像もできないほど水の量が増え、夏草に覆われて流れそのものは確認できないけれど、流水が岩に当たって響く水音が蝉の鳴き声に勝り、迫ってくる。

★ネオプレーンのソックスにウェーディングシューズを履き、フライボックス一つと最少限のタックルだけをシャツの(両側の)胸ポケットに入れただけの軽装──ちょっとした“トレッキングごっこ”──で訪れた懐かしい谿は数十年前とまったく変わらない水音で迎えてくれた。

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★お目当てはこのポイント──山の中腹に広がる(棚)田に水を引くために途中枝分かれしているこの渓は、ある地点を過ぎた上流から──釣りが、(余り快適ではないにしても)フライフィッシングが楽しめる流れに変貌する。(とうの昔に過疎化の波が押し寄せた後ではあるがそれなりに)人家が点在する神社の入り口(鳥居のある)アタリでは想像もできない程に…。中学の頃、その村に住む親戚(本家とも言う)のおにいさんが、短い竿、オモリも付けない短い仕掛けの先に付いた鉤に生きたジョロウグモを付けて釣り上げてくれたアマゴ(の美しさに)息を飲んだことが今更ながらに思い出される。この谿は炭焼きのヒト達、木こりのヒト達が随分昔に放流したアマゴがひっそりと流れに潜んでいる流れでもあった。

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★遠い昔の記憶そのままの(キレイな)アマゴは何十年もの間変わらぬ血筋を受け継ぎ、然程大きいとは言えないポイントから(運が良いと──つまりストーキングに失敗しなければ)次々とおおらかにフライに飛び出してくれた。使用したフライは、遠い昔“ふっとばし”でアマゴを釣ってくれた親戚のおにいさんに敬意を表して“私製スパイダー”(笑)。フッキング性能は最悪だったが、それなりに楽しませてくれた。故に(ランディングネットは持って行かなかったけれど)ネットインに成功したのはフライに出てくれた数の2割程度。

★この谿に潜むアマゴは大きくても7寸止まり。それ以上のサイズのアマゴを釣ったことはないし──何しろこの谿を訪れたのは20年以上も前のこと──相当上流まで釣り上がったその頃も(この日も)イワナを釣ったことはない。鮎釣りで賑わう本流筋には大量の鮎が放流されている筈だが、こんな“忘れ去られた”ような谿にアマゴの(成魚)放流をしているとは寡聞にして知る由もないが、アマゴの姿を見れば、この谿で生まれ育ったことは間違いないトコロ(だろう)。──それがどうしたって問われれば返す言葉もないけれど、その流れで生まれ育った渓魚を狙うコトは私にとっての(フライフィッシングに求める)付加価値の一つであることも事実──というわけで、数尾のアマゴをデジカメで撮影、帰路に再び通り抜けさせてもらった神社ではしっかりと(二礼、二拍手、一礼で)参拝し、数時間の“トレッキングごっこ”と“ボサを掻き分けつつ…のフライフィッシング”で、少々ガタの来た膝を庇いつつ、小さな流れの中を縦横に泳ぎ回ったアマゴの小気味良いファイトを反芻しながら石段を下りていく私を囲む虫の音は、もの悲しく夕暮れを告げる“ヒグラシ”に代わっていた。

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※先週までの“お盆休み”はどこにも出掛けない三日間を過ごしておりました(出掛けた先は書店とコンビニくらい…)。オリンピック観戦と読書…そして最小限のプアーな食事だけでダラダラと過ごした三日間、ソファーに寝転んでテレビを見ているうちにいつの間にか眠ってしまったことも度々。今回の釣行記はその時に見た“夢”を思い出して(都合良く)脚色しているだけかも知れません。が、怠惰な休日ばかりでは…と出掛けた(両親の)故郷、父親の運転する車で連れて行ってもらっていたあの日々…見聞すること全てを新鮮に感じ、遊んでいた頃に(一時的にせよ)戻って純粋且つ無心にフライフィッシングを楽しみたくなったことも事実です。故にいつもの文体も(余り好きではない私小説風に)変え、カテゴリーも“フィクション”とさせていただきました。




★Nostalgic Creek_e0057274_2136521.jpg
▲丁度三年前の8月に拙ブログを始めました。最近はエントリーする頻度が激減し、何かとご心配をかけてしまっているコトも否定できませんが、本人は至って元気で毎日を過ごしておりますので──メール、直電等で当方の近況なぞ問い合わせくださった全国に散らばる数名の拙ブログ・ファン(?)の皆様──ご安心ください。なんて余談はさておき、丸三年──453回目のエントリーまで続けてくることが出来たのは、ひとえに拙ブログをご覧頂いている皆様のお陰と感謝しております。これからも釣行記主体で拙ブログは継続していくつもり故、(エントリー頻度に関して以前のような勢いは取り戻せないにしても)ご愛顧の程、宜しくお願いする次第です。
# by godzilla2004 | 2008-08-25 16:55 | ★イベント/フィクション | Comments(21)
■Wild Strawberries and Wild Trouts
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▲拙ブログには全く相応しくない写真で恐縮です^^;)。釣り上がりの途中、上流部を確認しようと河原から高台にあがった際、アタリに漂う良い香りに気付き、周りを見渡すと群生する野いちご。急遽、同行のまっす〜さんチョイつるさん、K崎さんを呼び寄せ、暫し甘酸っぱい味覚に釣りを忘れたひとときを過ごしました。

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■その渓で(標高1500メートル付近から)釣り初めて既に1時間…まったくの無反応に少なからず疲れを覚え始めた頃に見付けた野いちご。休憩を兼ねて野いちごに囲まれたトコロに腰を下ろし、これからの戦略(?)を話し合っていると、目前の流れの中に魚影らしきものを確認。K崎さんに攻めてもらえば二度目のアタックでキレイなイワナがネットイン。そのイワナ(8寸程度)惜しくも撮影途中にご帰還となりましたが、この日初めての釣果に一同の(萎えかけていた)やる気が沸き立ちます。

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■4人のメンバーが一団となって渓を釣り上がることは、釣果の面からみれば非効率極まりないわけ…ではありますが、乏しい反応に…時には2チームに別れることもありましたが…絶好のポイントだけに絞り、他の三人はギャラリーとなり、あ〜でもないこ〜でもないと茶々を入れつつ楽しむのがこの日のスタイル。

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■お互い、数回のチャンスがありましたが、モノにできたのはK崎さんだけ…(他のメンバーにとっては)ほろ酸っぱい野いちごの如き結末となりました。とはいえ、(フライフィッシングに最適な)抜群の渓相を目前にして、フッキングには至らなかったものの、難しいドリフト演出に時間を忘れ没頭していたことに違いはありません(負け惜しみですか?*笑)。

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▲で、それ以上釣り上がるのは断念。再び野いちごの群生地を横目で見ながら、(もちろん徒歩で)その渓の下流域に移動します。

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▲右からまっす〜さん、K崎さん、チョイつるさん。

■移動した先でも4人は分散することなく(笑)、数少ないチャンスを狙いますが、取水堰堤下流部は予想していたよりもずっと水量がすくなく、上流部よりもシビアな状況。そんな中でも比較的大場所でライズなど見付けてしまうと時間を忘れ、皆で交代しながらそれを狙うことになります。

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▲数少ないチャンスをモノにしたのはK崎さん。ヤマトの血が少し混じったような迫力ある9寸イワナを釣り上げました。お見事!でございます。その後、チョイつるさんもイワナ(こちらは典型的なニッコウイワナ)をネットインすることができ、この渓での釣りを締めくくりました、

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■その渓のどこかでイブニングを迎えるというオプションもありましたが、その渓から車まで戻るタメにはこんな絶景を楽しむ余裕もない(イブニング後であればどうせ真っ暗だし…)、ガレ場あり、崩落地ありの杣道を少なくとも30分…緩やかとは言え上り道を歩かなくてはなりません。故にそのオプションは全員一致で消滅(笑)。休憩しながら車まで戻り、イブニングの戦略会議兼非常に遅い時間のランチタイムとなりました。

■車を停めた山の麓まで戻り、有名なキャッチ&リリース区間でイブニングを…とも考えましたが、できれば野生の渓魚が釣りたい…頼りになる情報一つ持たずに訪れるのはギャンブルそのものだがダメ元で構わない…クレーバーな野生の渓魚に弄ばれる快感(ゲーム性)に痺れている…石徹白キャッチ&リリース区間が大好きで通い詰めている(この日のメンバー)全員に共通したマインドが決めた渓は、メンバーの誰も訪れたことのない渓。脆弱な情報一つすら持つことなく、ロードマップから拾い出したその渓に向かうこととなりました(チャレンジャーと言えるのかもしれませんが単なるモノ好きの集まり…でしょう*笑)。時に午後4時30分。

■1時間程でその渓流沿いの道に車を停めて流れの様子を伺います。そのアタリの標高は700メートル程度…朝から釣っていた渓とは実に800メートルの標高差があります…故に夕方になっても相当蒸し暑い!。ここまで来てしまえば時間的ファクターから言っても他の渓を探す…なんてことはできませんが、渓相を見る限り、少しばかりは渓魚も残っていそうな雰囲気。早速装備を整え渓に降り立てば、午後6時を回っています。

■Wild Strawberries and Wild Trouts_e0057274_15213550.jpg■結論から言ってしまえば、その渓には野生の渓魚が残っていました。怪しいポイントに狙いを定めてフライを流せば小さなスプラッシュを上げたアタックがそこそこ発生しますが、なかなかフッキングには至りません。小指サイズのアマゴ、もしくはイワナかとも思いましたが、逆にそのサイズの渓魚ならタマにはフッキングしてしまうことがあります。要は相当にスレている証…そしてその渓で初めてロッドを曲げたK崎さんのネットに収まった8寸弱のアマゴを見て、それは証明されました。たおやかな朱点を身にまとう野生のアマゴの見事なる美しさは、期待値の低かった渓で見出すことができれば尚のことフィッシャーのココロを打ち、全員が息をのむことになります。そして、気が付けば夕闇が迫り、ラストチャンスを思い思いのポジションで迎えることに…。


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▲それまでに5寸に満たないアマゴを釣ってはいたものの、満足できる釣果を得ることのなかった当方。ラストチャンスを早めに陣取った(その渓の流れから言って)比較的大場所で待つことにします(そこからほど近い脱渓点もチョイつるさんのおかげで確認済み)。そして迎えたイブニングタイム。ライズが始まりましたが、比較的安定はしているものの発生頻度は多くはありません。そしてフライに対する反応もセレクティブ。薄暗い中、三度目のフライ交換を行った直後にガップリとブラックナット・パラシュートをくわえてくれたのは7寸程のこれまたヤマトの血が少々混じったようなイワナ。その時に狙っていたアマゴに間違いのないライズポイントを流し終えた1メートル程下流の瀬のヒラキに届く直前で出てくれました。もう少し狙っていたアマゴのライズに向けてキャストする時間は残っていましたが、気持ち的には満足を得られたためタイムアウト…延々と歩き続けた日が暮れました。

※高速道路のサービスエリアで夕食、数日前に石徹白を訪れたまっす〜さんのお話を聞き…まるで石徹白帰りの「だるまや」の雰囲気そのままに…楽しみつつ、8月にはまた皆で石徹白に集合し、シビアな釣りに落胆しながら(?)美味しいとうもろこしをゲットすることを決め解散と相成りました。…なんてこと決めなくても、集合することになるのは目に見えているわけですが…(笑)。
# by godzilla2004 | 2008-07-27 12:26 | ■フライフィッシング | Comments(8)
■7月の釣り…
※7月の釣り、多くのフライフィッシャーは標高の高い源流域に足を伸ばし、この時期でも水温は15℃程度の流れを攻めていることでしょう。三連休の初日となれば尚のこと。
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▲水温が20℃近い…流れの高低差も緩い、見るからに里川然とした渓流を攻める…ある意味マイナー(?)な釣り人(写真に写っているのはMMさん)。

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▲気温、水温を考えれば、ウェットウェーディングしたいところですが、こんな渓相も続く渓では、ウェーダー装備で汗だくになるのも致し方ありません。…里川然としていても、入脱渓は楽ではなく、それが可能なトコロは限られるうえに薮こぎが強いられるのも当然。故に長袖シャツも必須です。で、“手”だけが日焼けで黒くなり、帰ってから(手と腕の日焼け具合の相違…)奇妙なコントラストを見付けることとなります(笑)。

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▲朝から晴れ上がった空の下、日陰のポイントを見付けると…その大きさに関係なく…フライを流します。先月までの毛鉤釣り最盛期とは違った“7月の釣り”…メイフライを模した毛鉤の出番が少なくなると共に、1尾を得るために歩く距離は長くなり、狙う(重点的に攻める)ポイントも少々様変わり。

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▲小場所も大場所も丁寧に攻め狙い通りの反応を引き出す…“7月の釣り”を楽しむMDさん。ポイントの攻め方に関しては“重箱の隅をつつく”タイプ…です。

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■この渓の底石の色に合わせたような茶褐色の体色が見事に保護色となっているイワナ。

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■遅めのランチを終え、再び渓に降り立ちますが、(予想通り)反応は芳しくありません。フライフィッシャー三人、足を流れに浸しながら、太陽が山陰に沈み、流れ全体が日陰になる時刻まで四方山話に花を咲かせてウェイティング。そして“その時”が…。

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▲流れの中から毛鉤に飛びついてきた、先程のイワナとは斑紋の大きさ、模様の違うイワナ。

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▲更に時は進み、午後7時近くなった頃、流れのアチラコチラにライズ発生…。

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■暗くなる前、毛鉤に出てくれてもなかなかフッキングに持ち込むことが難しかったアマゴ混じりで立て続けに数尾を釣り上げた最後に9寸イワナをネットインさせることができた時、気が付けばアタリは暗闇の帳が迫ってきていました。いくら視認性良好の大型フライ(ディアヘア・セッジ/イブニングバージョン:#10)でも目で追うことができる限界ギリギリ、これがラストチャンスかと、それでも続くライズ・リング目がけてキャストした数秒後に毛鉤が消えました。ホンの少し待った後、ロッドを立て(フッキング成功の)抵抗を感じた直後、今まで経験したことのない強さで先端が引き込まれ、ロッド全体が斜めに倒れ…それでも何とか持ち堪え…ロッドを立てようとしますが、相手はフッキングした位置から動こうとはしません。どう往なそうと思う間もなく、再度ロッドが引き込まれ…ラインを出そうと指先を緩める動きも間に合わず、抵抗が消滅しました。6Xティペットは毛鉤との結束部でブレイク…9寸イワナの口からフォーセップを使ってフックを外した時にキズでも付いてしまったのか…今となっては知る由もありませんが、ハートブレイクなラインブレイクとなってしまいました^^;。

※個人的に7月は…渓の選定を含め…“難しい釣り”になる、と思っていますが、終わってみれば、飽きない程度に渓魚の反応もあり、最後の最後には思いがけない(推定)大物で(ハートブレイクな結末ではありましたが)締めくくることができた“7月の釣り”。汗だくにはなりましたが、涼を求めて日陰に入って活力をリゲイン、ハードな堰堤越えを避けた渓の選定に(個人的には)軍配が上がった気分・体調(翌日の今日は身体が楽*笑)です。明日の休日(三連休の最終日)、何とかもう一度“7月の釣り”を…と思いつつも、この日効果があった(複数の)フライのストックを調べた途端に汗が引き(笑)…暫く休眠状態(ほぼ三ヶ月間フライを巻いておりません^^;)だった“フライタイイング熱”が再燃してきました。釣りにも出かけたいけど、(少なくとも)丸一日はタイイングに割きたいと思う気持ちが拮抗…まぁ(若くない身体のことを考えて)結局はタイイングに落ち着くんでしょうが、近場でイブニングだけでも…なんて“釣り欲”がなくなったわけではありませんので…どうなることやら(笑)。
# by godzilla2004 | 2008-07-20 16:56 | ■フライフィッシング | Comments(10)



シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣

by godzilla2004
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