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▲翼よ、あれが鱒の目(線)だ!(2/2)
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C&F製「フィッシュアイ」(要はアクリル製の水槽です(^^ゞ)に浮かべた“サイドワインダー・ノーハックルダン”。タイイングデスクの脇に置いて、巻き終わった(捏造し終わった)フライを浮かべて「浮き方チェック」なんぞをしていたときには気付きませんでしたが、写真撮影するってのは難しいものです。微妙な振動?が緩やかな水流を発生させるのか、なかなかフライが思い通りには静止してくれません。

▲翼よ、あれが鱒の目(線)だ!(2/2)_e0057274_23144889.jpg
▲同じ“サイドワインダー・ノーハックルダン”を違うアングルから撮影。ウィングに使ったダッククイルの下の部分が水中にほんの少し沈み、ソラックス横(ウィング取り付け部)に小さなライトパターン(水面との絡みで光っているトコロ)が出ています。水面のフライのすぐ下に水中視線のフライも見えますが、これは“フィッシュアイ”の機能で、斜めに置いたミラー状の金属板に反射して見える像。この像が「(フィッシュウィンドウ内での)鱒の目」から見たフライになるわけです。当然鱒の目線が重要なので、“フィッシュアイ”にフライを浮かべてはどんな感じになるのか確認するアソビに勤しんでいます。時にはニヤニヤと不気味な薄笑いすら浮かべているんでしょうか(笑)。水に浮かべて確認をしてみると、ミラーに写った像のウィング取り付け部に出来るライト・パターンは最高に“らしい”絡み方(光り方)をしていると実感せざるを得ません(と思うのは私だけ?)。

ダッククイルの浮力だと以下のパターンに比べて、写真の姿勢で浮かんでいる時間は(緩い流れではまったく問題ないものの)短いようです。ただし、テールが沈んでフローティングニンフのような傾きになっても逆にそれが幸いしてオサカナにアピールすることもあるようで、“サイドワインダー・ノーハックルダン”はD.スイッシャー&C.リチャーズ両氏畢生の名フライ・パターン(駄ジャレです(笑))と言えるでしょう。

▲翼よ、あれが鱒の目(線)だ!(2/2)_e0057274_23152266.jpg
▲こちらは“ビクトリー・ダン”の浮き姿。やはり、ウィング付け根にライトパターンが出ていますが、“サイドワインダー・ノーハックルダン”に比べると少しぼんやりとしています。もちろん、これがデメリットになるわけではないと思います。ウィング端をマルチグルーで束ねてますが、収まりが悪くて飛び出しているCDCが思わぬアクセントになっているような気もします。ADW(ファイン)のインジケータは余り役立ってくれてはいませんね(笑)。ディアヘアー、エルクヘアーなどでウィングを分けたほうがインジケーターとしては無難なのかもしれません。

▲翼よ、あれが鱒の目(線)だ!(2/2)_e0057274_23155173.jpg
▲で、“CDCサイドワインダー”を浮かべたものです。“サイドワインダー・ノーハックルダン”と同じようなライトパターンをかもし出しています(自画自賛し過ぎてますか?(笑))。「こんなライトパターンを出してくれれば良いんだけど」と考え巻いたものだけに、当人は至極喜んでおりますんでご容赦ください。ダッククイルより、CDCの方が強い浮力があるのか、少しテール側が持ち上がっていますが、そっと水面に置いたからなのかもしれません。実際にキャストしたらどうなるのか、浮力剤を塗布して何回もドリフトした後はどうなのか、もう少し実釣試験を重ねてみたいトコロです。

※本当は3つのパターンを同じアングルから撮影したかったのですが、ゆっくりとは言え水面で動き続けるフライをその場(希望する位置)で留めることが難しく、また遅いシャッタースピード(1秒程度←絞りに絞ってますからねぇ(笑))で撮影していますから、これだと思ってシャッターを押してもブレてしまうことばかり。ここに掲載した写真はまぁマシなものを使いました。沢山撮ったんですよ~(笑)。努力は努力としても(笑)、これじゃよくわからん!とお思いの向きもあろうかと存じます。水面と絡んだフライ撮影の修行も重ねていきますので、機会があればピントも構図もバッチリ決まった写真を掲載させていただきます。それまで気長にお待ちください(^^ゞ。
by godzilla2004 | 2006-11-21 23:34 | ▲フライタイイング | Comments(14)
Commented by dadlife at 2006-11-22 11:26
godzillaさん、こんにちわ。(^^)
お魚目線からとても美味しそうに見えますよー。(^^)
自分も風呂場でやろうかなーって思ったんですが、今だW10を沈められず(笑)、ついでに間違って、粗末な物まで写ってしまったら・・・と(失礼しましたー・爆)。
Commented by ita-gon at 2006-11-22 17:55
godzillaさん、こんにちは!
マッチザハッチの求道ぶり、相変わらずスゴイです。
ライトパターンが気になりだしたら、フライの構造はもちろん、フロータントの種類や使い方までどんどん気になっちゃって、収拾つかなくなりました・・。
なので最近では単純に半沈型とペタッと型、高く浮く型の3種類でしか考えられません。美濃での実験結果の考察、楽しみにしていま~す!!
Commented by godzilla2004 at 2006-11-22 19:53
dadlifeさん、こんばんはっ!
美味しそうですか?dadさんがヤマメだったらなぁ、もっと嬉しいのですが(ウソですヨ)。
お風呂でティペットに結んだニンフはいろいろ試してます。その場面は撮影しませんが(笑)。W10、水深50cmくらいまででしたら、沈めて撮影したことは何回もありますんで今度やってみてください。大丈夫ですよ。
粗末なものは写さないでくださいね(笑)。写っちゃたら、PH○T○SH○Pのフィルターコマンドで「膨張」ってのがありますので、それで…(失礼しました!m(__)m)。
Commented by godzilla2004 at 2006-11-22 20:01
ita-gonさん、こんばんはっ!
マッチザハッチというわけでもないんですよ~。各フライの特性の一つであるライトパターンがどんなものかをフィッシュアイに浮かべて確認しているだけでして…(^^ゞ。そこが違っているパターンでフライ・ローテーションしていく方が理にかなっているのかなと思っているだけなんです。
フロータントも、ドライシェイクスプレーに頼り過ぎないようにしてはいますが、それ程気を使うほうではないと思ってます。アソビだけに収拾付かなくなる袋小路も楽しんでやろうと思ってますし、結構いい加減なんですよ(笑)。
Commented by 山猿 at 2006-11-22 20:54 x
godzillaさん、毎度です。
しっかりオフに巻き込んでますな。 そしてしっかり魚からの見え方もチェックされた居るようで・・
私も新作を作った時には、フロータントを塗ってドライヤーで乾かして洗面所に飛んで行きます。 5回ほど水面に叩きつけて浮力チェックと、浮いた姿勢を確認します。 これをクリアしなければ量産体勢には入らないわけで・・  でもその作業もここ2ヶ月くらいしてませんわ。 たまには巻かなきゃ忘れてしまいそうですよ。
Commented by ねねこ at 2006-11-22 21:51 x
godzillaさん、こんばんは。
フライの水面での姿勢、そしてライトパターンまで見える画像ですか。なかなか興味深いですが、とても撮影が難しそうですね。
でもそこはgodzillaさん、フライもライトパターンもばっちりフォーカスした画像、期待してます!
Commented by godzilla2004 at 2006-11-22 23:04
山猿さん、毎度です!
シーズンオフだと、さすがに釣りに出掛ける回数は(少し)減りますから、休日は一日中タイイングしたり、こんな写真撮影をしたりして遊んでます(^^ゞ。洗面するトコロの水面に叩きつけるんですか!当方はほおり投げる程度です。山猿さんの巻いたフライ、ターミネーターばりのタフさですね(笑)。そう言えば、私の巻いたフライは3尾も釣ったらどこかがホツれてきますよ。今度はタフなフライにも挑戦してみます(^^ゞ。
Commented by godzilla2004 at 2006-11-22 23:08
ねねこさん、こんばんはっ!
そうなんですよ。実際に撮影してみると思わぬ障害が出てくるんですよね。先だっての日曜日は、半日水面撮影して気付きました。実際の渓流で撮影しているプロの方のご苦労が理解できましたよ。
フライもライトパターンもくっきりと撮影できようになるのは難しそうですが、このシーズンオフは頑張ってみます。出来るのかな~?(笑)
Commented by tokyo_terry at 2006-11-22 23:09
godzillaさん、おばんで〜〜〜す!!
ボクも昔、グラスに水を張って毛鉤を入れてみたことが何度かあります。そのときはニンフのボディの気泡の抱き方を見てたんですが、すっかり忘れて危うくその水を飲みそうになったコトが(笑)自分の毛鉤で自分を釣るトコロでした(汗)
ヘッダーの正面写真もイイですね。CDCサイドワインダーのV字ウィングが水面に映って、X字に見えます。両横のP1のデザインと合わせて見るとなかなか面白いデザインです。
Commented by godzilla2004 at 2006-11-22 23:25
terryさん、おばんでごわす!!
ニンフ入りウォーター、飲みそうになったんですか!直前でニンフ入りだったこと思い出して良かったですね(^^ゞ。でも、ニンフボディの気泡を眺めて…なんて、集中しているとそんなこともあり得ます。私なら完全に飲み干してますよ(笑)。
運よく、真正面からの撮影に成功したので、ヘッダーに使ってみました。ピンと張ったウィングが凛々しくて自分で惚れちゃいましたよ。P1のイラスト、特にアウトラインだけのほうは、JPEG圧縮し過ぎてシャギーが目立っているので、近々作り直そうと思っています。タイイングばかりしていて時間が足りませんけど(笑)。でも、プロのterryさんに面白いデザインだなんて言ってもらえると嬉しいなぁ~(照)。
Commented by at 2006-11-23 00:05 x
godzillaさん、こんばんは!おぉ、こんなツールがあるんですね。
それに皆さん、コップの水に沈めたり、洗面器に浮かしたりイロイロやってるんだなぁ。
僕は、巻いたばかりのオニューの毛鉤を家で水に浸けちゃうのって、
何だか感覚的にもったいない気がして、やったことありません^^ヾ
まぁ、そんなこと言ってるから、現場で一投目から水にもまれて
沈んでいくドライフライを悲しく眺めるハメになるんでしょうね(笑)
早速今度、浮き方チェックやってみます!
Commented by godzilla2004 at 2006-11-23 00:27
洋さん、こんばんはっ!!
C&Fのフィッシュアイ、斜めに置いたミラーに水中視線の像が写るのがヨロシイですよ。でも、お値段がちょっとアレなのでコップ代用で充分かと(笑)。毛鉤は水に絡んで何ぼのモノじゃけぇ、もったいぶっとらんと水につけんしゃい(どこの言葉?)。
冗談はさておいても、コップに水を注いで浮かべてみるだけで、気付かなかったイロんな発見があるものなので、是非チェックしてみてください。第1投で沈んでしまうのは悲しすぎます(^^ゞ。
Commented by s_masuzawa at 2006-11-24 01:58
こんばんワでございます。
いや〜、『リキ』が入ってますねえ〜。最近、富みにですよ。ただただ『敬服』の一言です。
「CDCサイドワインダー」は刮目に値します。
CDC主体のパターンは、質感が茫洋としすぎていて、造型的にはどうも審美の対象から外れやすいと思っているんですが、しかし機能面では卓越しているモノが多い。
そのあたりのジレンマを見事クリアーした傑作!だと思いました。
レモンウッドダックってえ素材、審美性から言えば、あまたある素材の中でもトップクラスにランクされますんで、それを選択なされたgodzillaさんのセンスに拍手〜です。
なお、水槽に浮かべたフライを撮影する場合、ティペットを結ぶと“定位置”に留まりやすくなります。
小さな水槽ですと少しばかりヤリにくい面も生じますが、それでも“固定度”はアップします。
また、屋外で撮影する場合は、風の影響を受けやすくなりますので(室内でもたまにそうなることも)、上面に透明のアクリル板で塞ぐと(ほぼ)完璧に。このアクリル板はティペットの“押さえ”にもなりますので、室内撮影の場合でも有利になるかと思います。
よろしかったら、お試しを──。
Commented by godzilla2004 at 2006-11-24 22:11
s_masuzawaさん、こんばんはっ。
渓流のシーズンオフになってから、我ながら「リキ」入ってると思っています。シーズン中は「週末に必要になる毛鉤」を巻くことだけが精一杯、オフになったら、漠然と思いついていた毛鉤を具現化してやろうと考え続けていた次第です。
CDCサイドワインダー、お褒めいただき有難うございます。増沢さんの著作で(タイイングを含めた)現在進行形のフライフィッシングの楽しみ方を学んだ(つもりの)ものとしてはとても嬉しく励みになりました。
レモンウッドダックもブロンズマラードもティールも、あの縞々模様が綺麗で何となく繊細で高貴な感じも大好き。ですから、いろんな毛鉤に(意味もなく)使いたくてウズウズしています(笑)。視認性にも結構貢献してくれますし。これからも捏造毛鉤を投稿していきますので、またご覧ください。
ティペット結ぶこと、この記事を投稿してから気づいたんですよ。素人はどこか抜けてますよね(笑)。いずれにしても貴重なアドバイス有難うございます。自分で撮影してみるとプロの方のご苦労の一端が理解できたような気になります。増沢さん著書に沢山出てくる水中からの毛鉤写真、大変なご苦労だったんでしょうね。
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣

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