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▲眼下の鱒
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※ずんぐりむっくり?したマダラ系カゲロウのニンフをイメージ、白い正中線までも表現してみた“ヘアーズイヤー”。フックはTMC3761SP-BL(#10)。テール:フェザントテール、アブダメン&ソラックスはクリスタルダブ(ブラックとミッド・ブラウンを適当にミックス)。1枚のヘンハックル・ティップを使って、オーバーボディ、ウィングケース、レッグとしました。

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▲水底に定位し、水面には殆ど興味を示さない鱒(トラウト)を釣上げるため、ニンフ(沈めるフライ)のお世話になります。落込み下など深いところに潜んでいる(かもしれない)ヤツに興味を持っていただこうとするとき、まず最初に使うのはお馴染み“ヘアーズイヤー”。タイヤーの数だけ種類があると言われるほど、それぞれが独自のパターンを持っているようです。以前もエントリーしましたが、私自身ヘアーズイヤー・タイプだけで何種類も(もちろんハズカシイやつを含んで)巻いています。今回エントリーしたヘアーズイヤーは、マダラ系のぽっちゃりボディにオオクママダラカゲロウのニンフをイメージした正中線入り。この白線、場合によっては視認性を上げてくれることもありますが、単なるアクセントみたいなモノ。よく使うのは、アウトリガースタイルで大きなショットを付け、狙った水深まで素早く沈ませたいシチュエーションとなりますから、視認性は問われません。

▲眼下の鱒_e0057274_1918767.jpg▲こちらは、クロカワゲラ*をイメージして巻いたとても細身のニンフ。BUYAN、C322(#18:1Xロング)に巻いてあり、ソラックスのカッパーワイヤーで多少は沈み易くなりますが、上のヘアーズイヤーほど急速潜航するわけではありません。ショットを付けず水に落とすとじんわりと沈んでいきます。ニンフの釣りの場合、沈下速度は重要なファクターになり、軽いショットを付けるか付けないかで、同じフライを使っても、オサカナの反応は大きく変ってくることが多いようです。もちろん流速との兼ね合いで沈下速度は変化しますから、そのアタリの見極めも必要となり、ニンフ・フィッシングというのは本当に難しい(でも楽しい)釣りになります。

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▲上の二つのミッジピューパ(#22グラブフック)は、ニンフ・フィッシングが盛んなニュージーランドから来て名古屋滞在中のピーター氏が巻いたもの。小さなフライですが、妖しい光を反射するソラックス部といい、ナカナカに凝った作りです。UVシールが施してあります。20インチオーバーのレインボートラウト(虹鱒)とかブラウントラウト(ブラウン鱒)をこんな小さなフライで釣り上げるニュージーランドでのフライフィッシング。ピーター氏はヘッド&テールする20インチオーバーの大きなレインボーを夢見ながら、こんな(#22の)フライを巻いているのでしょう。私はその半分程度の日本のトラウト(鱒)たちを水底から引っ張り出す妄想にひたり、#10のヘアーズイヤーを巻いております(笑)。

▲眼下の鱒_e0057274_1950268.jpg※#10、#18、#22などとフックサイズを数字で表記しただけでは、どれ程大きさが違っているのか、想像できない人も多いことでしょう。と言うことで、今回エントリーしたフライを全部並べてみました。12cmCDの上にフライがのっていますので、絶対的なサイズもイメージし易いかと思います。

*クロカワゲラと言えば、2月に解禁する河川ではユスリカと並び最重要水生昆虫のひとつ。こんなニンフ、陸上羽化なので水中から陸上へ向かう途中のイマージャーをイミテートした(フローティング・ニンフ…呼称に違和感を感じますけど*笑)、アダルト(ドライフライ)は今のうちから準備しておきたいものです。来年の話をするのはアレですが、2月…アッと言う間に来ちゃいますよ。
by godzilla2004 | 2006-12-07 19:47 | ▲フライタイイング | Comments(8)
Commented by 山猿 at 2006-12-07 22:01 x
まいど~~、山猿です。
いや~しかしgodzillaさんのタイイングペースには驚らかされますよ、私なんぞオフに入ってから巻いた毛鉤の数は10本も無いですよ。 godzillaさんの爪のあか、ちょっと送ってくださいよ~~~~

DM、ありがとうございました。 返信させて頂きました通りですので、宜しくお願いします!!
Commented by godzilla2004 at 2006-12-07 23:10
山猿さん、こんばんは!まいどです♪
いやぁ~エントリー数から類推される程、「数」は巻いてないんですよ。フックをバイスに固定しウナってる時間が長いものですから(笑)。これも石徹白のおかげと言うか、石徹白C&R区間に貰った宿題と言うか…。シーズンを振り返って、頭の中は(上手く行かなかったことへの)後悔ばかり甦ってきますので、何とか来シーズンは少しでもマシな釣りをしたいなぁと(^^ゞ。
年末の慌しいときに妙なお誘いしてしまい恐縮です。返信いただき有難うございました。くれぐれも無理なさらない範囲で、こちらこそ宜しくお願いします。
Commented by taros_magazine at 2006-12-08 00:31
こんばんは!
godzillaさんにしても、ピーター氏にしても、アップに耐えられる本当に美しいフライで…タメ息です
9月の石徹白の帰りに寄った「だるまや」での、そのピーター氏が話してた”ネタ”ではありませんが、こんな綺麗なフライなら、耳に刺さってもそのまま「ピアス」で通用しそうかな、と (笑)
Commented by dadlife at 2006-12-08 11:59 x
godzillaさん、こんにちわ。(^^)
おーっ、潜水艦・・と思ったら魚でした(笑)。
しっかし流石と・・・溜息ばかりっす。ここまで来ると、捏造の域じゃないですね(完全なオリジナルですよね)。
ピーター氏のフライとgodziさんのフライの比較、サイズだけではなく鱒のサイズ・・・思わず笑ってしまいました(失礼しましたー・笑)。
Commented by godzilla2004 at 2006-12-09 00:00
taroさん、こんばんはっ!!
お褒めいただき有難うございます。ブログに掲載することを前提に巻いているとプレッシャーにもなりますが、励み?にもなり、各部により気を使ってますね~。オサカナにアッピールするのが一番なんで、そこを忘れちゃいけませんけど…(^^ゞ。
ピーター氏は“穴”の話が好きですからね~(笑)。
Commented by godzilla2004 at 2006-12-09 00:04
dadlifeさん、こんばんはっ!!
潜水艦の写真を探す時間が無かったものですから、アマゴになりました。次のニンフ関連エントリーには使うつもりです。でも、恥ずかしくないニンフの投稿は、これがたったの2回目!。ハズカシイのが多すぎたようですね(笑)。
大物って小さめのフライが効くようです。まぁ場合にもよるでしょうけど…。なんだか面白いですよね。というわけで、小さなニンフも巻いてます。
Commented by at 2006-12-09 00:42 x
godzillaさん、こんばんは♪TB有り難うございました。
ヘアーズイヤーもgodzillaさんの巻く毛鉤は、やっぱカッコイイですね。
最近、恥ずし系の毛鉤ばかり見させていただいてたので、ちょっと新鮮でしたよ(笑)
それにピーター氏の#22の毛鉤。
あの大きな手でこんな小さい毛鉤巻くのか~。
繊細で機能的なミッジピューパ、普段の会話の中身からは
やっぱ想像つきません(笑)
Commented by godzilla2004 at 2006-12-09 11:43
洋さん、こんにちは。
今回のヘアーズイヤーはオオクママダラのニンフということで、正中線以外に、アブダメンとソラックスの比率を変えてあります。それが即オサカナにアッピールする訳ではないのがツライですね(笑)。でも「新鮮」と思っていただけて嬉しいですよ~。
ピーター氏もタイイング姿、なかなかに凛々しいのですが、巻きながらの解説がね、やはりピーター氏なんですよ、これが(^^ゞ。是非彼のタイイングも見てやってください。手先の動きと会話内容の乖離がとても興味深いです(笑)。
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣

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