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■ロスト・クリーク
▼某月某日早朝、名古屋駅前を通過し“初めて訪れる峪(溪流)”を目指します。■ロスト・クリーク_e0057274_14122926.jpg


▼3時間後には、誰にも摘まれず残っていた“たらの芽”が芽吹く峪に立っていました。■ロスト・クリーク_e0057274_14154188.jpg

■新緑のトンネルを釣り上がると、この溪で生まれ育ったアマゴが至るトコロから飛び出してきます。
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▲とはいうものの、入渓した当初は冷え込んだ気温の影響なのか、この時期には珍しい(?)低水温(8℃強)故、アマゴの活性は上りきらず、フライに何度も出てはくれるのですが、フッキングに至らず、何回天を仰いだことか(笑)。入渓して一時間を過ぎる頃から初夏を思わせる日差しの中で水温も上昇(最高値12℃)、ヒット率も向上と相成りました。

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▲私の持つアマゴのイメージを完全に具現化するとこうなる──見本のようなアマゴ。アイロニカルな表現でカッコ付けてますが、ココロの中ではこのアマゴをネットに入れて暫く見惚れていた程度には大喜びしております(笑)。

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▲こちらは小ぶりながらも立派な背ビレが自慢のアマゴ。

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▲この日のヒットフライは“CDCバイオットダン”──ですが、結局はどんなフライにでも反応してくれたようです。フッキング性を優先すれば小さめのサイズ(#20前後)が有効でしたが、それを使い続けるのもアレ──要はローガンには辛い(笑)──なので、水温も上昇し、渓魚の活性が上ったことを確信してからは、弱々しく水面に絡みつつナチュラルカラーのCDCが高視認性を保ってくれる、サイズの大きな(#12、#14)このパターンに落ち着きました。

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▲同じ溪でも、ポイントが違うとパーマークのパターンが違ったアマゴが釣れます。この日は“アマゴ祭り”、美麗で慎ましく朱点をまとった数多くのアマゴと対面することができました。

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▲この日の最大サイズ、8寸半のアマゴ。この溪の規模だとこのサイズが上限になるのかもしれません。それにしても、尾ビレ、胸ビレ、もちろんその他のヒレ全てが“ご立派”の一言。野生の逞しさすら覚えます。

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▲訪れる釣り人も(皆無ではありませんが)少ないのか、たらの芽も沢山残っている“忘れ去られたような溪”でアマゴと戯れた一日。小さな流れの中、またその周辺に、生命の息吹が溢れるこんな溪が、いつまでも残っていてくれることを──釣り人の懐古譚の中にだけ残り、いつの間にか忘れ去られていく流れにならないことを──祈りつつ、この溪に辿り着いた道を引きかえし、高層ビルの立ち並ぶ街へ向いました。
by godzilla2004 | 2008-05-22 14:32 | ■フライフィッシング | Comments(8)
Commented by kom2002 at 2008-05-22 20:12
こんばんは〜♪
近代的なビルの風景から一転して天に昇るタラの芽、そして美しい水と森、魚達♪とても癒されます。ネットに収まった魚じゃ無い所もこの雰囲気に合うのかもしれませんね。沢山渓流に行ってる筈なのに、直ぐにでも行きたい気持ちになりました♪
The Lost Creek 憧れですね♪

Commented by Blood-Blue at 2008-05-22 21:30
godzillaさん、こんばんわ。^^
フフフ・・・、素敵な場所で素敵な釣を楽しまれた様子が、写真から伝わります。
都会の喧騒から逃れ、静かに渓魚と遊ぶ・・そこだけ時が止まっている様です。
Commented by samuel_pupa at 2008-05-23 20:52
Godzillaさん、こんにちは。
再び仕事中にサボって読ませていただきました(笑
都会(人工)と田舎(自然)の対照性と連続性が活写されていて、とても浄化されました! 小生も同じように都会と田舎のラウンド・トリップなのですが、Godzillaさんのような格好良さが表現されません(笑)。文字通り「ラウンド」する人の「円熟さ」が違うのかなあ、なんて思うのでした(笑)。

ところで小生の7月頭の出張が大阪から名古屋に変更となりました!
7月4日(金)の石徹白行きが、より現実味を帯びてまいりました(笑
また立ち寄らせていただきます!
Commented by godzilla2004 at 2008-05-24 13:11
kom2002さん、こんにちは。
芽の残った「たら」を見つけたのは久し振りだったものですから撮影しました(笑)。行きがけに撮影したビルの写真と並べてみると自分でも思いがけない効果が出てきたように思います(^^ゞ。
諸般の事情から、いつものランディングネットではなく、水生昆虫捕獲用のネットを腰ベルトに差しての釣りだったものですから、生簀撮影が多くなりました(笑)。“忘れ去られたような溪”…稀に良い釣りができることもありますので、たまには新規開拓も楽しいものです。当方も、もう一度訪れたい溪の一つになりましたので再度挑戦してみるつもりですが、反面そっとしておきたいような気もしています。釣り人のココロは複雑なものです(笑)。
Commented by godzilla2004 at 2008-05-24 13:16
Blood-Blueさん、こんにちは。
素敵な場所で素敵な釣り…おっしゃる通りでございました。朝9時に入渓していたのですが、余りの好反応故、午後4時まで釣り続けました。もちろん昼食抜き(笑)。お腹が空き過ぎて眩暈してきましたので慌てて車に戻った次第です(^^ゞ。まだまだ修行が足りませんねぇ(笑)。
川原のまったく無い溪相でしたので、フッキング出来ずにすっぽ抜けすると必ずフライが後の木の枝に引っ掛かりトラブル続発。釣りをしている時間よりもティペット交換している時間の方が長かったような気がします。が、無類に楽しい時間でしたから良しとしましょう。
Commented by godzilla2004 at 2008-05-24 13:24
samuel_pupaさん、こんにちは。
ラウンド・トリップと円熟…楽しいコメントを有難うございます。忘れ去られたような溪で密かに息づいている生命が何時までも残っていてくれること…生命の連鎖…を願わずにはいられないトリップとなりました。ちなみに冒頭写真右側のビルは“スパイラル・タワー”と呼ばれているそうです。
7月4日に石徹白詣で…ですか。イブニングが楽しみな時期ですから、視認性の良い、大きめのフライを用意して臨まれると、きっと良いことが…。楽しみですね。
Commented by ねねこ at 2008-05-25 21:44 x
こんばんは!
新緑のトンネルの中で、美形アマゴとの対話。とてもいい時間をすごされましたね。うらやましいです。
渓の標高にもよるかとは思いますが、今が日中のんびりと楽しむのに一番いい時期なのかもしれませんね。エントリーを拝見するうちに、私もそろそろお気に入りの小さな流れへ、ヒレピンアマゴに会いに出かけたくなりました。
Commented by godzilla2004 at 2008-05-25 23:48
ねねこさん、こんばんは^^
緑のトンネルの中での釣り……余り大きな声では言えませんが(笑)、パラダイスでした。流す筋さえ間違えなければ、まずフライに出てきてくれました。フッキング確率が相当低打率だったこと…それだけにこの溪の最盛期はもう少し先かと思います。まぁあれだけの釣りは年に一度か二度で充分でしょう。
おっしゃる通り、今の時期が一日…満遍なく楽しめると思います。イブニングの最盛期に移行すると昼間の反応が若干低下しますしね。
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シロートの悦楽的釣り修業を綴る…イチから見直し“諸行無常”的毛鉤釣

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